バルセロナのデコSD(スポーツダイレクター)が、今夏の補強方針について語っている。
今季、ハンジ・フリック監督指揮のもと魅力的な攻撃的フットボールを実践し、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スペイン・スーパーカップの“国内三冠”を達成したバルセロナ。さらなる成功をつかみたい来季、デコSDは主力選手たちを維持しつつ、戦力アップとなる補強を行なっていく考えだ。
同SDはイギリス『BBCスポーツ』とのインタビューで、次のようにコメントしている。
「最高の選手たちを売却することはない。私たちは今季とほぼ同じメンバーで成長を果たしていく。そして2人か3人、もしくは4人くらい選手を獲得するだろう。何がなんでも補強をしなくてはいけない、ということではなくてね」
今夏、ウィングの補強を目指しているというバルセロナ。報道ではマンチェスター・ユナイテッドFWマーカス・ラッシュフォード、リヴァプールFWルイス・ディアスなどが獲得候補に挙げられている。
「現在、私たちは契約延長に集中している。その後に選手の補強について話し合うことになるだろう。ラッシュフォードとルイス・ディアス? もちろん彼らは良い選手たちだ。しかし他クラブと契約を結んでいるわけだし、話をすることは控えさせてもらうよ」
「市場に赴けば、誰かしら見つけることができるだろう。しかし、多くの選手を引き入れようとしているわけではないんだ」
デコSDはその一方で、17歳ながら世界最高クラスの選手の仲間入りを果たしたFWラミン・ヤマルと、FWリオネル・メッシの比較論についても見解を示している。
「ラミンはラミン、レオはレオだよ。メッシはバルセロナ史上最高の選手であり、私にとっては歴史上最高の選手だ。しかしラミンのプレーを見れば興奮を覚える。人々は彼のプレーを見るためにスタジアムに足を運ぶんだ」
バルセロナは先にヤマルとの契約を2031年まで延長。新たな年俸額はチーム内でもトップクラスとされている。
「ラミンは特別な選手で、このクラブのプロジェクトを信じているために残留を望んだ。最高のサラリーに値する選手だよ」
「選手としての彼には敬意を払わなくてはいけないが、しかしまだ17歳であることも忘れてはいけない。レオとの比較は難しいが、しかしそのクオリティー的にはレオのような歴史を築けるはずだ。そしてもちろん、歴史を生み出すためには、彼の後ろに良質なチームが存在しなくてはいけないんだよ」


