23日のラ・リーガ第6節、バルセロナはホームでのセルタ戦に3-2で勝利した。
ベティス戦、アントワープ戦と2試合連続で5-0の大勝を飾るなど、チャビ監督政権をスタートさせて以降、最も手応えのあるパフォーマンスを見せ始めたバルセロナ。ベニテス監督率いるセルタをモンジュイックに迎えたこの試合では、GKテア・シュテーゲン、DFカンセロ、クンデ、クリステンセン、マルコス・アロンソ、MFギュンドアン、オリオル・ロメウ、フレンキー・デ・ヨング、FWフェラン、レヴァンドフスキ、ジョアン・フェリックスが先発している。
バルセロナは立ち上がりからボールを保持するものの、5-3-2システムを使用するセルタの堅守に苦戦。なかなかチャンスをつくれずにいると、19分にモンジュイックで初失点を喫する。セルタはセットプレーの流れからルカ・デ・ラ・トーレのパスからラーセンがペナルティーエリア内左に侵入し、左足のシュートでT・シュテーゲンを破った。
冷や水を浴びせられた格好のバルセロナは、23分にギュンドアンのスルーパスからJ・フェリックスがシュートまで持ち込んだものの、少しだけ浮いたボールをミートし切れず、これはクロスバーの上に外れてしまう。また36分、チャビ監督は右足首を痛めた様子のF・デ・ヨングの交代を余儀なくされ、代わりにガビを投入している。
今季チームの最重要選手であるF・デ・ヨングを失ったバルセロナは攻撃が停滞。41分にはセルタにカウンターからさらなる決定機を許したものの、バンバのシュートはT・シュテーゲンが防ぎ、何とか点差を広げられずに済んでいる。
チャビ監督はハーフタイムにO・ロメウ、M・アロンソをアラウホ、ヤマルに交代。DFラインにクリステンセン、アラウホ、クンデ、2ボランチにカンセロ&ガビ、トップ下にギュンドアン、前線に右からヤマル、レヴァンドフスキ、J・フェリックス、フェランを並べて猛攻を仕掛けようとする。が、それでもセルタの守備は堅く、また彼らの速攻にも手を焼き続けた。
チャビ監督は61分、クリステンセンをバルデに代えてシステムを再び4バックに戻す。その4分後にはフェランがフリーでペナルティーエリア内左に入り込みシュートを放ったものの、これは枠の右へ。千載一遇のチャンスを逃している。
チャビ監督は72分にフェランをハフィーニャに代えて交代枠を使い切る。だが、その次にゴールを決めたのもセルタだった。76分に仕掛けたさらなる速攻から、イアゴ・アスパスのスルーパスに抜け出したドゥヴィカスがシュートを決め切っている。
焦りを募らせるバルセロナは、ここからついに追い上げを開始する。まず81分、J・フェリックスの絶妙な浮き球からレヴァンドフスキがペナルティーエリア内左に入り込み、右足のループシュートでネットを揺らす(公式戦5試合連続ゴール)。その後もモンジュイックの後押しを受けながら攻勢を見せると、85分にはハフィーニャの絶妙なスルーパスからカンセロがペナルティーエリア内右に侵入し、折り返されたボールをレヴァンドフスキが押し込んで同点に追いついた。
レヴァンドフスキの2点でスコアをタイに戻したバルセロナは、89分についに逆転に成功。ペナルティーエリア手前左のガビが右足でエリア内に浮き球を送ると、凄まじい勢いで走り込んできたカンセロが右足でボールを押し込んだ。わずか8分の間にスコアをひっくり返したチャビ監督のチームは、1点リードのまま試合終了を迎えてラ・リーガ5連勝及び公式戦6連勝を達成。ラ・リーガでは勝ち点を16として、暫定で首位に立っている。
■試合結果
バルセロナ 3-2 セルタ
■得点者
バルセロナ:レヴァンドフスキ(81分、85分)、カンセロ(89分)
セルタ:ラーセン(19分)、ドゥヴィカス(76分)




