バルセロナは2月1日にラ・リーガ第17節延期分、敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に臨み、2-1の勝利を飾った。
スペイン・スーパーカップのために延期となっていた同試合。両チームはちょうどスーパーカップの準決勝で対決しており、その一戦は120分間を2-2で終えて、PK戦4-2でバルセロナが勝利している。
チャビ監督はこのベティス戦、スーパーカップ決勝でレアル・マドリーを3-1で破ったときのようにブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ガビ(この日から6番を着用)を同時起用。また前線では合計3試合の出場停止明けとなったレヴァンドフスキと、負傷離脱のデンベレの代わりにハフィーニャを先発させている。
試合はバルセロナがボールを保持して、同様にポゼッションを哲学とするベティスが割り切って速攻からゴールをうかがう展開。バルセロナはベティス陣地でパスこそ回せるものの、迎える決定機は少なく、オフサイドもよく取られる。19分にはハフィーニャのスルーパスからペドリがペナルティーエリア内に侵入したものの、GKルイ・シウバの好守を前にシュートは放てず。ペドリは37分にもエリア内でシュートチャンスを迎えたが、叩いたボールはベティス守護神に弾かれている。
対するベティスは、速攻からバルセロナ陣地に深く食い込んだ。9分にはボルハ・イグレシアスのアウトサイドクロスから、ペナルティーエリア内右のルイス・エンリケがシュートを放ったが、これはGKテア・シュテーゲンがセーブする。また32分にはフェキルが、オーバーラップし続けるバルデの後方のスペースを突き、クリステンセンを引き寄せてから抜群のスルーパス。ここからカナレスがシュートまで持ち込んだが、これは必死に滑り込んできたバルセロナDF陣に止められた。試合はスコアレスのまま折り返しを迎える。
後半もバルセロナがボールを持ち、ベティスが堅守速攻で対応する状況は変わらず。48分には三度ペドリがペナルティーエリア内からゴールをうかがうが、これもルイス・シウバのセーブに遭った。
なかなかゴールが生まれない試合だったが、65分にビジャマリンが沈黙のリアクションを見せる。バルセロナの先制点だ。F・デ・ヨングの素早い縦パスからバルデが左サイドを突破。ファーに送られたグラウンダーのクロスをハフィーニャが押し込んでいる。
バルセロナはさらに80分に追加点を獲得。ペドリの右CKをペナルティーエリア中央のレヴァンドフスキが巧みにトラップして、右足のシュートでネットを揺らした。レヴァンドフスキはここまで出場したラ・リーガの16試合で13ゴールを獲得。バルセロナ新加入選手においてこの得点ペースは、元ブラジル代表FWロナウド氏が1996年に成し遂げて以降、誰も追いつけなかったペースである。
一気に2点リードを得たバルセロナだったが、85分にはクンデがクロスを処理し切れず、胸で自陣ゴールに押し込んでしまいベティスに1点差に詰め寄られる。しかし1点リードを最後まで維持したまま、試合終了のホイッスルを迎えることに成功した。
4連勝のバルセロナはラ・リーガ前半戦19試合分で勝ち点を50を獲得と勝ち点100ペースで首位を快走中。翌日にバレンシア戦に臨むレアル・マドリーとの勝ち点差は暫定で8となっている。




