FerranGetty Images

バルセロナが今季初めてビッグマッチに勝利!ハフィーニャ、ダニ・オルモ、フェラン弾で絶好調アトレティコを下す

2日にラ・リーガ第19節分、バルセロナ対アトレティコ・マドリーが行われ、3-1でバルセロナが勝利を果たした。

2026年1月に行われるスペイン・スーパーカップのため、前もって開催されるラ・リーガ第19節分。バルセロナは先週末の第14節アラベス戦を3-1で制して、ジローナと引き分けたレアル・マドリーを抜いて首位に立つ。一方、公式戦7連勝と絶好調のアトレティコはバルセロナと勝ち点3差で、勝利すれば並ぶことが可能だ。マドリーの急な失速とバルセロナの追い上げ、アトレティコの圧倒的勢いによって、少し前までは考えられなかった状況が生まれている。

前半は立ち上がりこそアトレティコが勢いを見せたが、負傷明けのぺドリがスタメン復帰したバルセロナが、時間が経つに連れてゲームを支配していく。だが先制したのは、堅守速攻にシフトしていたアトレティコだった。20分、ラングレのフィードからバエナがバルセロナのハイラインを突破。そのままペナルティーエリア内に侵入すると、GKジョアン・ガルシアを眼前にして、右足の軽いタッチのシュートでネットを揺らした。

ビハインドを負ったバルセロナだが、すぐさま同点に追いついた。決めたのは、ぺドリより少し前に負傷から復帰したハフィーニャだ。その鋭く果敢な飛び出しで、バルセロナの攻撃に深みと勢いを与えているブラジル代表FWは、26分にぺドリのスルーパスからアトレティコのDFラインを突破。そのままペナルティーエリア内に侵入すると、GKオブラクもかわして無人のゴールにボールを流し込んだ。

バルセロナの勢いは衰えず、35分にはペナルティーエリア内でダニ・オルモがバリオスに倒されてPKを獲得。だがキッカーのレヴァンドフスキは、珍しくシュートを大きくふかしてしまい、ボールは枠のはるか上へと飛んでいった。レヴァンドフスキはさらに38分、ヤマルのクロスから名誉挽回と言わんばかりに強烈なヘディングシュートを放つも、これはオブラクの好セーブに阻まれている。前半は1-1のまま終了した。

後半もバルセロナがボールを保持し、アトレティコが速攻を狙う展開は変わらず。アトレティコは62分、チームで際たる輝きを見せていたバエナがハムストリングを負傷したらしく、プレー続行不可能に。シメオネ監督はバエナ、さらにジュリアーノを下げてアルマダ、スルロットを入れた。

アトレティコの交代策は攻撃的とも言えたが、次に点を決めたのはバルセロナだった。65分、ペナルティーエリア手前のダニ・オルモがレヴァンドフスキとの連係からエリア内に入り込み、左足のシュートを決め切っている。

ついに逆転したバルセロナ。フリック監督はその後レヴァンドフスキ、肩を痛めたダニ・オルモとの交代でラッシュフォード、フェランを入れ、攻めるしかないアトレティコ相手にカウンターの鋭さを研ぐ。69分には速攻からヤマルが決定機を迎えるも、シュートは惜しくも枠を外れた。そしてその4分後には、ぺドリが再び筋肉系の負傷に苦しんだようで、ピッチに座り込む。フリック監督はぺドリ、またハフィーニャを下げてドロ、カサドを投入。バルセロナのサポーターはぺドリを励ますべく、スタンディングオベーションで見送っていた。

アトレティコは終盤、今季スーパーサブとして活躍するグリーズマンを入れて猛攻を仕掛けようとするが、バルセロナの集中した守備をなかなか崩せず。80分にはアルマダがペナルティーエリア内でボールを持ち、テクニカルなドリブルでジェラール、バルデ、GKジョアン・ガルシアを次々かわしてシュートを放つが、ボールは枠をとらえられなかった。

そして96分、バルセロナがアトレティコにトドメを刺す3点目を獲得。ラッシュフォードのスルーパスからバルデが左サイドを突破し、フリーで待ち構えていたフェランが右足のシュートを沈めた。結局、バルセロナが2点をリードして試合終了のホイッスルを聞いている。

バルセロナは勝ち点を37として、翌日にアトレティック・クルブ戦に臨む2位レアル・マドリーとの勝ち点差を5に広げた。4位アトレティコはバルセロナに勝ち点6差をつけられている。

なお今季のバルセロナは、パリ・サンジェルマン戦(●1-2)、レアル・マドリー戦(●1-2)、チェルシー戦(●0-3)とビッグマッチをことごとく落としていたが、ようやく強豪との試合に勝利。中盤でゲームをつくるぺドリ、そして積極果敢な飛び出しとハイプレスを見せるハフィーニャがいればプレーレベルは明らかに上がり(ハフィーニャは以上のビッグマッチをすべて欠場)、両者がいかに重要な選手かが浮き彫りとなっている。

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