3日のラ・リーガ第27節、バルセロナは敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦をスコアレスドローで終えた。
公式戦ここ6試合を4勝2分けで終えるなど、チャビ監督が退任を発表してから調子を上げているバルセロナ。だがチャビ監督が公で語っているようにもしラ・リーガの逆転優勝を望んでいるとすれば、レアル・マドリーがつまずくことを期待するほか、残りの11試合すべてに勝利するような勢いが必要となる。たとえラ・リーガを代表するスタジアム、サン・マメスを舞台としたアスレティック戦であっても、だ。
チャビ監督は自分たちのことも敗退に追いやった、今季コパ・デル・デルのファイナリストとの再戦でGKテア・シュテーゲン、DFクンデ、クバルシ、アラウホ、カンセロ、MFギュンドアン、クリステンセン、フレンキー・、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ、ペドリを先発させている。
前半、ボールを保持するバルセロナはまず10分にチャンスを迎える。ギュンドアンのフリーキックからクリステンセンがヘディングシュートでゴールをうかがうも、これは枠の上に外れる。
バルセロナは23分、フレンキー・デ・ヨングがジャンプからの着地の際に右足を捻ってプレー続行不可能に……。歩くのも困難なオランダ代表MFはストレッチャーに乗ってピッチを後にし、チャビ監督は代わりにフェルミンを投入。31分にはギュンドアンのスルーパスからそのフェルミンが最終ラインを突破するが、シュートは絶妙なタイミングで飛び出したGKウナイ・シモンに弾かれている。
なかなか決定機を決め切れないバルセロナは、43分に新たな負傷者が……。ペドリがパスを出した後、右足をおさえてピッチに倒れ込み、これを受けたチャビ監督は代わりにヤマルをピッチに立たせた。何度も何度も筋肉系の負傷に苦しみ、継続的にプレーすることがかなわないペドリは、ベンチで涙を流していた。なおサン・マメスの観客は、ピッチから下がるF・デ・ヨング、ペドリのどちらにも激励の拍手を送り、その品位を示していた。
試合はスコアレスのまま折り返しを迎え、後半は落ち着いていた前半とは打って変わって、ともにロングボール戦術を用いて攻守が激しく入れ替わる展開に。しかしながらアスレティックはイニャキ・ウィリアムズ、バルセロナはレヴァンドフスキがチャンスを決め切れず、スコアは一向に動かない。
チャビ監督は75分にクバルシ、ハフィーニャ、クリステンセンとの交代でイニゴ・マルティネス、オリオル・ロメウ、ジョアン・フェリックスを投入して攻勢を強める。しかしバルベルデ監督率いるアスレティックの守備を崩し切ることはできず、結局、無得点のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。
ラ・リーガ3連勝を逃した3位バルセロナは勝ち点を58までしか伸ばせず、同日にマジョルカ戦を落とした2位ジローナとの勝ち点差は1に縮んだが、前日にバレンシアと2-2で引き分けたレアル・マドリーとの勝ち点差は8のままとなっている。
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