3日のラ・リーガ第23節、バルセロナは敵地メンディソロサでのアラベス戦を3-1で制した。
首位レアル・マドリーに勝ち点10差、2位ジローナに勝ち点8差をつけられるチャビ監督のバルセロナにとって、第23節、24節は彼らの命運がかかるものとなる。自分たちの相手はアラベス、グラナダと勝利のハードルが比較的低いのに対して、第23節でレアル・マドリーはアトレティコ、ジローナはレアル・ソシエダと対戦し、そして第24節では1位と2位で直接対決を迎える。バルセロナが首位、または2位の座を狙うなら、この2節が肝要だ。
チャビ監督はテア・シュテーゲン、セルジ・ロベルト、バルデ、マルコス・アロンソ、ガビ、ハフィーニャ、ジョアン・フェリックス、フェラン……と負傷者が増え続ける中で、GKイニャキ・ペニャ、DFクンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ、MFフレンキー・デ・ヨング、ギュンドアン、FWヤマル、レヴァンドフスキ、ペドリを先発させた。
前半はパフォーマンスの質とチャンス数がアラベス、ゴールがバルセロナという内容。バルセロナは22分にレヴァンドフスキが先制点を決めた。ポーランド代表FWはギュンドアンのスルーパスからペナルティーエリア内に侵入し、GKシベラを眼前にして巧みなループシュートでネットを揺らした。レヴァンドフスキは今季14得点目。
対するアラベスも反撃を仕掛け、バルセロナを自陣に押し込みチャンスを手にしていく。しかしグリディのヘディングシュートはイニャキ・ペニャの好セーブに阻まれ、サム・オモロディオンの絶好のシュートが枠を外れるなど、決定機を決め切れずに前半終了のホイッスルを迎えた。チャビ監督はハーフタイム、カンセロとの交代でエクトール・フォントをピッチに立たせている。
迎えた後半、次にゴールを決めたのもバルセロナだった。49分、ペナルティーエリア内左のペドリがタメをつくってからファーに浮き球を送り、そこに飛び込んだギュンドアンが右足のシュートを突き刺した。
バルセロナは51分、サムにヘディングシュートを決められて1点を返されたが、63分にギュンドアン(負傷した模様)との交代で出場していたヴィトール・ロケが3点目を獲得。ヤマルのドリブルを起点にカウンターを仕掛けると、左サイドのエクトール・フォントの折り返しからブラジル人FWが左足のシュートで2戦連続弾を決めている。
失点はあったものの順調に試合を進めていったバルセロナ。だが、72分にあまりに不可解な判定で数的不利に陥る。67分にテナグリアにひじ打ちしたとして警告を受けていたヴィトール・ロケが、ラファ・マリンとの球際の争いで同選手の足を蹴ったとして2枚目のイエローカードを受けて退場に……。実際の接触はわずかで、ヴィトール・ロケは蹴るどころか足を引っ込めようとしていたために、理由の分からない判定となった。
チャビ監督はその後、ペドリ、クバルシ、クリステンセンを下げてフェルミン、イニゴ・マルティネス、オリオル・ロメウを投入。終盤は11人のアラベスが攻勢を見せ、バルセロナは16歳の怪物ヤマルのスピードあふれるドリブル、ルーレットなどの超絶技巧から4点目の糸口を探す。結局ゴールは生まれず、2点差のまま試合は終了のホイッスルを迎えた。
バルセロナは勝ち点50として、アトレティコに3差をつけて3位に浮上。首位レアル・マドリーとの差を7、2位ジローナとの差を5に縮めて、彼らの試合結果を待つことになる。
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