2023-24シーズンにエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(旧称エスタディ・デ・モンジュイック)をホームスタジアムとするバルセロナだが、年間シートの売れ行きが芳しくない。
バルセロナは本拠地カンプ・ノウの全面改修工事を今夏から開始。完成予定は2024年11月で2023-24シーズンと2024-25シーズン途中までエスパニョールの旧本拠地をホームスタジアムとして使用することになる。
だが今季年間シートの売り上げは思うよう伸びていない。バルセロナは年間シートの購入希望者が7000人だったこと受けて、メインスタンドを1740ユーロ(27万円)から870ユーロ(約14万円)、サイドスタンドを1002ユーロ(約16万円)から500ユーロ(約8万円)、ゴール裏を723ユーロ(約11万円)から360ユーロ(約6万円)と価格をほぼ半額にしたものの、売り切れには遠かった。
収容人数約5万人のエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで、バルセロナは年間シートとして2万7385席を用意したが、値段を下げても購入希望者は1万6864人にとどまっている。ちなみにカンプ・ノウの年間シート購入者数は8万3500人。またエスパニョールが同スタジアムを使用していた1997〜2009年の間にも、最低でも1万9534人(1999-00シーズン)が年間シートを購入していた。
バルセロナのクラブ会員がエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでの年間シート購入に否定的である理由には、モンジュイック山にある同スタジアムへのアクセス面の不便さや、最初の値段設定があまりにも高過ぎたことなどが挙げられている。果たして今季のバルセロナは、サポーターから熱狂的な応援を受けることができるのだろうか。


