3日のラ・リーガ第15節、モンジュイックを舞台としたバルセロナ対アトレティコ・マドリーは1-0でバルセロナの勝利に終わった。
勝ち点31で並ぶ3位バルセロナと4位アトレティコの直接対決。キックオフ前、首位レアル・マドリーと2位ジローナとの勝ち点差は7となっており、第4節セビージャ戦未消化のアトレティコはともかく、バルセロナはここで勝利を逃せば大打撃となりかねない。ポルト戦勝利で一時的に脱した成績不振による危機的状況にも、逆戻りすることになる。
前半、チャビ監督のチームは立ち上がりから攻勢を披露。開始1分にハフィーニャが決定機を迎え、その後レヴァンドフスキが立て続けにシュートを放ったが、精度が悪く枠を捉えられない状況が続いた。
そして28分、バルセロナはようやくシュートを枠に飛ばして、先制に成功。決めたのはアトレティコがレンタル元ながら、同クラブとシメオネ監督を忌み嫌うジョアン・フェリックスだった。ハフィーニャのパスを受け、直後にナウエルとの球際の争いに勝利したポルトガル代表FWは、そのままドリブルでペナルティーエリア内左に侵入。距離を詰めるGKオブラクを眼前に、落ち着き払った左足のループシュートでネットを揺らしている。
J・フェリックスは得点が決まるや否や、ゴール裏の電光掲示板に両足で乗って両手を上げ、ゴールを大々的に祝っている。
バルセロナはその後もボールを保持して、やや引き過ぎの感があるアトレティコを攻め立てる。44分にはJ・フェリックスが再びペナルティーエリア内でシュートを放ったが、今回はオブラクのセーブに遭った。試合は1-0のまま折り返しを迎え、劣勢のシメオネ監督はヒメネス、リケルメ、ナウエルをアンヘル・コレア、アスピリクエタ、サムエル・リノに代えている。
迎えた後半もバルセロナのペースは変わらず。中盤のフレンキー・デ・ヨング、ギュンドアン、ペドリがゲームをつくり、J・フェリックスがあらゆる場所で果敢にフィニッシュに絡み、ハフィーニャが攻守両面で奮闘を見せてアトレティコゴールの近くでプレーし続ける。58分にはペドリのお膳立てからハフィーニャがシュートを放つも、これは右ポストに阻まれる。対してアトレティコも59分にグリーズマン、61分にモラタがシュートチャンスを迎えるも、どちらも枠を捉えられなかった。
劣勢が続くシメオネ監督は65分、コケとモラタをサウールとメンフィスに代えて早々に交代枠を使い切ると、前線にM・ジョレンテ、メンフィス、グリーズマン、コレア、リノを並べる超攻撃的な布陣で勝負に出る。一方のチャビ監督は77分にJ・フェリックスとハフィーニャを下げてフェランとヤマルを投入。気合の入ったプレーを見せ続け、アトレティコの選手たちから厳しいプレスも仕掛けられていたJ・フェリックスは、ピッチから下がる際にバルセロナサポーターから称賛の拍手を送られている。
終盤はアトレティコがポゼッション率を高め、バルセロナのゴールを取り囲んで同点弾を目指す。82分にはメンフィスが直接フリーキックでゴールを狙ったものの、枠内へ向かったボールはGKイニャキ・ペーニャが右手で触れてからポストに当たっている。
アトレティコはその後もあきらめずに攻め続けたが、コレアのシュートがまたもペーニャにセーブされるなど、バルセロナの守備を最後まで崩せず。ホームチームがアウェーチームから借り受けた選手のゴールを守り切る形で、勝ち点3を獲得している。
2試合ぶり勝利の3位バルセロナは勝ち点を34として、4差の首位マドリー&ジローナを追走。アトレティコ(1試合未消化)はマドリー&ジローナに7差、バルセロナに3差をつけられた。
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