元ウェールズ代表FWガレス・ベイル氏は『GQ』のインタビューに応じ、メディアとの向き合い方について語った。
レアル・マドリーでは通算5度のチャンピオンズリーグ優勝を経験し、決勝で2ゴールを挙げるなどの活躍を見せたベイル氏。一方で、ベイル氏は自分の演じるキャラクターが現実の自分からかけ離れていると感じたと説明した。
「スペインのメディアは私のことを知らないと思う。私が決して知らせなかったからかもしれないけどね。誰にも知らせなかったし、これが私の望みだった。『サッカーと人生は別物だ』と強く思っていた。この考えは絶対に変えたくない」
そんなベイル氏だが、スペインで最も物議を醸したのが2022年ワールドカップ出場を決めた際に掲げたフラッグ。ウェールズ国旗に「ウェールズ、ゴルフ、マドリー。この順番で」と書かれたフラッグは、レアル・マドリーファンの強烈な反発を招き、大きな話題となっていた。ベイル氏はこのように振り返っている。
「あのスローガンは、私が不当に扱われていると感じた唯一のものだね。まず、私が実際にどれくらいゴルフをしていたか誰も知らなかった。今、どれくらいゴルフをしていたと思うかと聞かれたら、おそらく週に3~4回くらいと答えるだろう」
「当時はもちろん祝っている最中だった。チーム全員がそこにいた。すると誰かが(スローガンが書かれた)旗を私の目の前に置いた。どうすればいいんだ?自分の国の国旗を床に投げるなんて、最悪だと思った。実際、国旗には一度も触れなかった。これは私にとって重要なことだった。なぜなら、これは私がやっていることじゃない。ただ友達と祝っているだけだ、と。そして、あの出来事が起きたんだ」
「(スペインメディアに)徹底的に叩かれた。結局は誤報のせいで、少しひどい扱いを受けたと感じた。もちろん、私は国やクラブよりもゴルフを優先しているわけではないし、物理的に何も悪いことはしていない。今振り返ってみると、仕方がないね。笑うか泣くか。だから笑ったんだ」
