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ソン・フンミンが土壇場PK奪取&逆転FK弾!120分の死闘の末、韓国代表がオーストラリア代表を逆転で下し準決勝へ

現地時間2日、AFCアジアカップ カタール2023準々決勝が行われ、オーストラリア代表と韓国代表が対戦した。

ラウンド16でインドネシア相手に4-0と大勝したオーストラリアに対し、韓国はサウジアラビアと120分の延長戦の末にPK戦で辛くも勝利。さらには2日間の試合のインターバルの差がある状況だが、立ち上がりからボールを保持して優位に試合を進めたのはラウンド16の死闘から中2日の韓国だった。

1960年以来64年ぶりの優勝を目指す韓国は立ち上がりからボールを保持し、疲労を感じさせないプレーでオーストラリア陣内へと攻め込む。しかし、オーストラリアもきっちりと自陣に守備ブロックを築き、韓国はボールを保持するもののなかなかシュートまで行けず、チャンス自体は少ない展開に。

31分にはペナルティーエリア左からの折り返しをファン・ヒチャンが押し込みネットを揺らすが、直前のプレーがオフサイドの判定となりノーゴール。先制点は幻に。

すると少ない手数でカウンターを狙うオーストラリアが、効率よくチャンスを作り出す。迎えた42分、高い位置でボールを奪い、メトカトーフのパスに抜け出したアトキンソンがペナルティーエリア右からクロスを上げると、ファーサイドで待ち構えていたグッドウィンがダイレクトボレーでゴール左へと沈め、オーストラリアが均衡を破った。

枠内シュートを1本も打てないまま1点ビハインドで試合を折り返した韓国は、後半立ち上がりから猛攻を仕掛けるが、オーストラリアもカウンターで応戦。53分、左クロスをファーサイドでフリーとなっていたボイルが頭で合わせ、GKチョ・ヒョヌがはじいたボールをボイル自らが押し込むも再びGKチョ・ヒョヌがセーブしピンチをしのいだ。

追いつきたい韓国はイ・ジェソン、ホン・ヒョンソクを立て続けに投入するが、オーストラリアもオニール、マクグリー、ボス、ミラーと守備的な選手を入れながら試合を終わらせにかかる。

依然としてオーストラリアの牙城を崩すには至らず、頼みのソン・フンミンも警戒されてシュートが打てない韓国は、ゴールが遠いままアディショナルタイムへ。

7分と長めに取られたアディショナルタイム、オーストラリア陣内でプレーを続ける韓国だが、どうにか攻略しようとするもゴール前に築き上げられたオーストラリアの高い壁にことごとく跳ね返されていく。

このままオーストラリアが逃げ切るかと思われたアディショナルタイム4分、エリア内左でボールをキープしたソン・フンミンがミラーに倒されてPKを獲得。このプレッシャーのかかるPKをファン・ヒチャンがゴール左上に蹴り込み、韓国が土壇場で追いついた。

ラウンド16のサウジアラビア戦を彷彿とさせる同点劇で、韓国にとっては2試合連続、オーストラリアにとっては今大会初の延長戦へ。延長戦では韓国が追いついた勢いそのままに猛攻を仕掛けると、104分にペナルティーエリア手前左からのFKをソン・フンミンが直接ゴール左へと沈め、韓国が逆転に成功する。

さらにその直後、ファン・ヒチャンに対して足裏を見せたタックルを仕掛けたオニールがVARの結果、イエローカードの判定がレッドカードに変更となり、オーストラリアは延長後半を10人で戦わなければならなくなった。

こうなると苦しいオーストラリア。高さを生かして韓国ゴールへと迫るが、数的優位の韓国がボール保持で上回り、オーストラリアに攻撃の機会を与えない。延長後半の韓国はリスクを冒さずに時間を使い、10人のオーストラリア相手に危なげなく逃げ切って準決勝へと駒を進めた。

2試合連続の死闘を制した韓国は、決勝進出を懸けて準決勝でヨルダンと対戦する。

■試合結果

オーストラリア 1-2 韓国

■得点者

オーストラリア:グッドウィン(42分)

韓国:ファン・ヒチャン(90+6分)、ソン・フンミン(104分)

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