21日のラ・リーガ第18節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのバジャドリー戦に臨み、3-0の勝利を飾った。
3位レアル・ソシエダとは暫定で勝ち点10差、9位ラージョ・バジェカーノとは勝ち点2差と、上位より中位に限りなく近い形で4位につける不調アトレティコ。シメオネ監督はこのバジャドリー戦でGKオブラク、DFモリーナ、ヴィツェル、エルモーソ、ヘイニウド、MFコケ(アンカー)、アンヘル・コレア、マルコス・ジョレンテ、レマル、グリーズマン、FWモラタをスタメンとして、前日に獲得が正式発表されたメンフィスをベンチに置いている。
前半、アトレティコのパフォーマンスは不調を引きずっていた様子だったが、この試合ではいつも欠けていたコントゥンデンシア、つまりは決定力を発揮。効果的なプレーで効率よく得点を重ねていった。
アトレティコが先制したのは19分のことだった。最前線のグリーズマンが最終ラインから送られてきた縦パスを左足ヒールで前に出し、モラタがペナルティーエリア内に侵入。モラタは一度切り返してバジャドリーDFのマークを振り切り、右足のシュートでGKマシップを破っている。アトレティコは次に23分、モリーナが右サイドを突破してグラウンダーのクロスを送り、ニアサイドのグリーズマンが押し込んで加点した。
アトレティコがゴールを決める度にスピーカーから流れるセブン・ネーションズ・アーミーは、さらに28分にもメトロポリターノに鳴り響いた。ペナルティーエリア内手前左からのグリーズマンのフリーキック、エリア内に送られたボールからエルモーソが放ったヘディングシュートはマシップに弾かれたものの、そのこぼれ球をエルモーソ自身が押し込んでいる。わずか9分間で3得点(すべてグリーズマンが絡んでいる)を決めたアトレティコだが、ラ・リーガで試合開始から30分の間に3点のリードを奪ったのは2017年4月のラス・パルマス戦以来。ホームにおいては2015年2月、旧本拠地ビセンテ・カルデロンでのアルメリア戦以来となった。
後半、シメオネ監督はコパ・デル・レイ準々決勝レアル・マドリー戦を意識してか、55分に交代カードを切りグリーズマン、マルコス・ジョレンテを下げてカラスコ、デ・ポールを投入。さらに59分にはレマルも下げてコンドグビアをピッチに立たせた。
クラブエンブレムを元に戻すことを求める応戦団席が応援をボイコットし、さらに3点リードという状況で静寂が支配するメトロポリターノ。その中でアトレティコはバジャドリーの意地の攻撃を受け止め、速攻からあわよくば追加点を狙っていく。75分、シメオネ監督は4〜5枚目の交代カードも切り、コケ、モラタの代わりにサウール、そしてメンフィスを入れている。
終盤、アトレティコはバジャドリーを自陣に押し込みカラスコ、メンフィスらが4点目を狙ったが決められず。3点差のまま試合終了のホイッスルを迎えている。3試合ぶりに勝ち点3を手にした4位アトレティコは、勝ち点を31として3位レアル・ソシエダとの7差をキープした。




