16日のラ・リーガ第5節、アトレティコ・マドリーは敵地メスタージャでのバレンシア戦を0-3で落とした。
今後3週間で7試合をこなす過密日程に突入するアトレティコ。初戦の相手は2014年以降の17試合で一度も土をつけられてないバレンシアだ。シメオネ監督はGKオブラク、DFアスピリクエタ、サビッチ、ヴィツェル、エルモーソ、リケルメ、MFマルコス・ジョレンテ、バリオス、レマル、FWグリーズマン、モラタを起用している。
アトレティコは若手中心のバレンシアを相手に苦戦し、キックオフから5分後にはもうビハインドを負っていた。バレンシアはカノスのグラウンダーのクロスから、ニアサイドに飛び出してきたウーゴ・ドゥロが倒れ込みながらシュートを放ち、オブラクを破っている。
反撃に出たいアトレティコだったが、リードを得て堅守速攻の色を強めたバレンシアを相手に攻め手を見つけることができない。すると34分、グリーズマンがペペルにボールを奪われてバレンシアの速攻を許し、ドリブルを仕掛けたフラン・ペレスのスルーパスからウーゴ・ドゥロにこの日2点目を決められている。
2点ビハインドを負ったアトレティコは41分、レマルがアキレス腱を痛めて担架で運ばれる事態に……。シメオネ監督は代わりにハビ・ガランを初めて公式戦で起用し、またハーフタイムにはサビッチとリケルメも下げてアンヘル・コレアとナウエルを投入。迎えた後半、51分にはナウエルのクロスにモラタが頭で合わせたが、これは惜しくもGKママルダシュヴィリの好守に阻まれている。
後半立ち上がりにこそ、ゴールや同点へ向けた少しの可能性を感じさせたアトレティコだが、モラタの決定機直後にその少しの可能性もほぼ潰えてしまった。53分、バレンシアの3点目が決まった。ペナルティーエリア手前でボールを受けたハビ・ゲラが、フェイントでエルモーソを翻弄した後、右足のミドルシュートを枠内右隅に突き刺している。
シメオネ監督は61分、グリーズマンとエルモーソをヒメネスとサウールに代えて交代枠を使い切る。だが気持ちが切れかかっているチームが、メスタージャ全体から声援を受けるバレンシアの守備を破ることはやはりできず、3点差のまま試合終了のホイッスルを迎えた。
アトレティコは今季3試合目で初黒星を喫し、その成績を2勝1分け1敗としている(第3節セビージャ戦は台風で延期)。バレンシア相手には9年ぶりに敗北となった。バレンシアは3試合ぶり勝利で、その成績は3勝2敗となっている。




