アルゼンチンのエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタが、自クラブの下部組織選手を「強奪」されたとして、アトレティコ・マドリーらを非難している。
アトレティコはエストゥディアンテスの下部組織でプレーしていた18歳ジェロニモ・スピナを獲得した模様。エストゥディアンテスはフアン・セバスティアン・ベロン副会長が選手の慰留に動いたものの、その時点ですでに移籍は決定していたとのことだ。
これを受けたエストゥディアンテスは声明で、強烈な言葉を用いながらアトレティコ、さらにはスピナの代理人のやり方を非難しちえる。
「ジェロニモ・スピナは奪い取られ、強奪されてここから出て行くことになります。何よりも痛ましいのは、私たちが彼の育成に長い歳月を費やしながらも、その恩がまったく返されないことです」
「これは簡単で卑しく、短期間しか見ていないビジネスが、スピナの青春期に彼を育ててきた場所に勝ったということを意味します」
「スピナはその周囲の人物や代理人、何より選手本人の意思によって、こっそりと、私たちの許可なくクラブを去ることを決断しました。アトレティコ・マドリーは何の了承も得ることなく、法の抜け穴を突く形で、小さいの頃から私たちの組織で育った若者を奪って行くのです」
スピナはエストゥディアンテス下部組織の各カテゴリーで、キャプテンとして活躍し続けてきたセンターバック。アルゼンチンのクラブは16歳以上の選手としか契約が結べないが、スピナは契約を結ばぬまま18歳を迎え、エストゥディアンテスに対する相談や報告をほぼすることなくアトレティコに移籍するようだ。ちなみにアトレティコのディエゴ・シメオネ監督は、エストゥディアンテスを指揮した経験もある。
なお、スピナの代理人を務めるクラウディオ・クルティ氏とマルティン・パウタッソ氏は、現ビジャレアルDFフアン・フォイスをエストゥディアンテスからトッテナムへ移籍させた人物たちとして知れている。


