Simeone GriezmannGetty Images

アトレティコ、シメオネが歴代最多の613試合目を指揮した一戦で6発大勝!レアル・ソシエダを抜き去りついに3位浮上

4日のラ・リーガ第24節、アトレティコ・デ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのセビージャ戦に6-1で勝利した。

試合前、メトロポリターノの外部正面に設置されている大型電子掲示板には「レジェンダ(伝説)・シメオネ」の文字とともにアルゼンチン人指揮官の姿が映し出されていた。シメオネ監督にとってこのセビージャ戦は、アトレティコで指揮する613試合目となり、故ルイス・アラゴネス氏を上回って同クラブで最も多くの試合に臨んだ監督となった。その勝率は58%でアラゴネス氏が記録した50%を大きく上回っている。

ちなみにシメオネ監督は選手時代、セビージャでアラゴネス氏の指導を受け、アトレティコからのオファーがあった際に「あそこへ行くために、何を待つ必要があるんだ?」と、同氏の愛するクラブへの移籍に背中を押されていた。思えば伝説は、そこから始まっていたのだった。シメオネ監督は試合前日、SNS上でアラゴネス氏へのメッセージを公開して「あなたにとってアトレティがあなたの人生そのものだったことは知っている。でもあなたはアトレティが私のものであることも知っているはずだ」と記している。

シメオネ監督は記念すべきこの試合でGKオブラク、DFカラスコ、エルモーソ、ヒメネス、サビッチ、マルコス・ジョレンテ、MFコケ、ヴィツェル、レマル、FWグリーズマン、メンフィスを起用。低調ぶりが目立つセビージャを序盤から押し込むと、20分過ぎに先制点を決めている。

23分、自陣で組織的なプレスからコケがセビージャのボールを奪い、ダイレクトでメンフィスにパス。メンフィスはピッチ中央付近のグリーズマンにボールを預けると、グリーズマンの絶妙なスルーパスから最終ラインを突破し、GKボノを眼前に右足のシュートでネットを揺らした。

メトロポリターノ初ゴールを決めたメンフィスは、26分にアトレティコ加入後3点目も記録する。ペナルティーアークでマルコス・ジョレンテのパスを受けると、一呼吸を置いて、ボールの位置を整えてから右足を一閃。強烈なボールが枠の右に突き刺さっている。

一気に2点のリードを得たアトレティコは、その後堅守速攻モードにシフトするが、39分に守備が緩んで失点。グエイェにペナルティーエリア内への侵入を許し、折り返されたボールをエン=ネシリに押し込まれ、1点差とされて試合を折り返した。

少し嫌なムードで前半を終えていたアトレティコだったが53分、シメオネ監督の愛弟子グリーズマンがゴラッソを記録。ペナルティーエリア手前右でコケのパスを受けたピンク髪の男は、滑らかな動きで左足を振り切り、ボールを枠内左に叩き込んでいる。グリーズマンはこれがアトレティコで記録した148点目。ラ・リーガでは103得点目で、クラブ歴代記録5位にまで浮上した。グリーズマンは得点直後、シメオネ監督のもとへ駆け寄ってハグをしている。

アトレティコは70分、ペナルティーエリア内でM・ジョレンテ、途中出場のパブロ・バリオスとボールをつなぎ、最後はカラスコがボールを押し込みチーム4点目。72分にはM・ジョレンテのゲイェに対するファウルでPKを献上したものの、キッカーのラキティッチがシュートをポストに当てて失点を免れた。そして75分、今度はグリーズマンのボール奪取を起点にモラタもネットを揺らしてマニータ(5得点)を達成。アディショナルタイムに再びモラタが決めて、大量6ゴールで終了のホイッスルを迎えた。試合終盤にはウェーブやパス回しの度の「オーレ!」、さらには「跳ばないヤツはマドリディスタ」のチャントが歌われるなど、まさにお祭り騒ぎだった。

シメオネ監督が伝説をつくった日をド派手な大勝劇で祝ったアトレティコ。勝ち点を45として、レアル・ソシエダを1ポイント差上回って3位に浮上している。

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