18日のラ・リーガ第37節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのベティス戦に4-1で勝利し、1節を残してラ・リーガ3位の座を確保した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、クラブがラ・リーガ2強に近づくべく、財政的成長を果たしていることへの満足感を表している。
アトレティコは10分にFWフリアン・アルバレスが直接フリーキックを決めて先制。さらに前半AT3分にセットプレーからDFロビン・ル・ノルマンが追加点を決めて試合を折り返す。迎えた後半、67分にFWパブロ・フォルナルスに1点を返されたものの、75分にJ・アルバレスがこの日2点目を決めると、96分にFWアンヘル・コレアがダメ押した。
勝ち点を73とした3位アトレティコは、4位アスレティック・ビルバオとの勝ち点3差を維持。当該対決の成績で上回っているために、3位でシーズンを終えることが確定している。
試合後会見に出席したシメオネ監督は、再び“表彰台”の上に立った感想を問われて、次のように返答している。
「私たちは14年前から好成績を収め続けている。クラブはチャンピオンズリーグやクラブ・ワールドカップに参加する権利を得て、成長し続けているんだ。要求は年々高くなっているが、しかしレアル・マドリー、バルセロナと毎シーズン争い続けるなど、決して簡単なことではない」
「ここ最近の私たちはいつも3位で、昨季は初めて4位になってしまった。後ろを見ればアスレティックとビジャレアルが迫っているし、マドリーとバルサに近づくのはそんなに簡単なことではない。それでも私たちは挑戦していく。が、差は明らかに存在している」
ここ最近のアトレティコは、レアル・マドリー&バルセロナと優勝を争うことが義務ともされている。だがシメオネ監督は、スペイン2強の壁があまりにも高いことを強調した。
「私たちは常に3位というわけではない。2回は2位になって、それと2回は優勝を果たしている。だが1984年からの40年間、ラ・リーガで優勝した2強以外のチームはアスレティック、デポルティボ、バレンシア、アトレティコ以外にいないんだ。それしかいないということは、そこには何かしらの理由があるんだよ」
「イングランドでそういったことは起きない。あそこではマンチェスター・シティ、ユナイテッド、リヴァプール、レスター、アーセナルと数々のチームが優勝を果たしている。翻ってフランスはPSGの一強で、ドイツにはバイエルンがいて、そしてスペインには2強が存在しているんだ」
シメオネ監督は、アトレティコが何かタイトルを獲得するためには、2強を上回る必要があるとも話している。
「コパで優勝するためにはバルサに勝つ必要があった。チャンピオンズで優勝を狙うとしても、マドリーと復活を遂げたバルセロナをどこかで打ち破らなくてはいけない。私たちは成功に近づきたいと思っている。しかし、それと同様に、ここまでに成し遂げたこともしっかりと評価していきたい」
その一方で、「2強と並ぶためにはあと何人のJ・アルバレスが必要なのか?」との質問に対しては、こう返した。
「クラブの成長ぶりは素晴らしく、全世界でサポーターが増えている。別に6人のフリアン・アルバレスが必要という話ではない。私たちはこれまでずっと、競争的かつ意思の強い選手たちに恵まれてきた。アトレティコに加入する選手には、基本的に才能が備わっている。その点で心配はしていないよ」




