アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、バルセロナのMFダニ・オルモ登録問題について言及している。
バルセロナは期限の12月31日までにサラリーキャップ超過の問題を解決できず、ラ・リーガとスペインフットボール連盟(RFEF)にオルモ&FWパウ・ビクトルの選手登録を認められなかった。だがスペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に意義を申し立てると、同委員会は解決までに「クラブと選手が修復不可能な打撃を受ける可能性」があるとして、暫定措置での登録を認めている。
だが多くのラ・リーガ関係者がCSDの今回の決定に反発しており、アトレティコは声明でもってサラリーキャップという平等なルールが破られるならば、公正な競争が担保できなくなると遺憾を表明している。
そしてシメオネ監督もこの件についてコメント。12日のラ・リーガ第19節、本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのオサスナ戦を前に会見に出席したシメオネ監督は、アトレティコが発表した声明に「全面的に同意」と語っている。
「私たちはアトレティコが伝えた声明に全面的に同意しているし、同じ考えを共有しているよ。そして君たちは記者として力を持っている。ジャーナリズムと世論は、現在起こっていることに納得していない。私たちは監督として自チームにとっての最善を探し求めなければならないが、今回の件については対応すべき人々がしっかりとした取り組みを行わなくてはならない」
シメオネ監督は会見の終わりに、ダニ・オルモの登録問題に加えて、第12節延期分バレンシア戦で退場したレアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールが4試合ではなく2試合の出場停止処分で済んだことも含めて「アトレティコはこういった環境で2強と競えるのでしょうか?」と問われた。
アルゼンチン人指揮官は、返答しないことで雄弁に語っている。
「……黙っておいた方がいいだろう。チャオ」