11日のラ・リーガ第24節、アトレティコ・マドリーは敵地サンチェス・ピスフアンを0-1で落とした。
ミッドウィークのコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、本拠地シビタス・メトロポリターノでのアスレティック・ビルバオ戦を0-1で落としたアトレティコ。前日、首位レアル・マドリーに敗れた2位ジローナとの差を縮めるためにも、勝利を取り戻したいところだ。
シメオネ監督はGKオブラク、DFパウリスタ、ヴィツェル、エルモーソ、MFマルコス・ジョレンテ、デ・ポール、コケ、バリオス、リーノ、FWモラタ、グリーズマンを先発で起用した。
前半、アトレティコは立ち上がりから攻勢を見せてセビージャを押し込んでいった。が、先制点はその流れに反してセビージャが決めている。キケ監督のチームは15分、左CKからイサーク・ロメロがヘディングシュートでネットを揺らした。
ビハインドを負ったアトレティコは攻めあぐねるようになり、5バックで堅守速攻を見せるセビージャの決定機も許していく。セビージャのパフォーマンスは、不調から脱したと感じさせるほどに高クオリティーだった。
そして、43分にアクシデントが……。モラタがスマレとボールを競り合うと、宙に放り出された右ひざが曲がってはいけない方向に曲がり、アトレティコFWはその場に倒れ込んでしまった。激痛に顔を歪め、涙を流すモラタは、医療スタッフの肩を借りながらピッチを後にしている。
シメオネ監督はハーフタイム、モラタとバリオスとの交代でメンフィスとモリーナを投入。迎えた後半、アトレティコは48分に最大の決定機を迎えた。ペナルティーエリア内のグリーズマンがアウトサイドでシュートを放つが、これはヘスス・ナバスがゴールライン上でクリア。すると、そのこぼれ球がメンフィスの体に当たるも、同選手は押し込むだけのボールを枠外に飛ばしてしまった。
なかなか同点ゴールを決められず、セビージャの速攻にも苦しむアトレティコ。シメオネ監督はその後、アンヘル・コレアやロドリゴ・リケルメも入れて猛攻を仕掛けるも、迎えていくチャンスを決め切ることはできず。結局セビージャにリードを維持されたまま終了のホイッスルを迎え、痛い敗戦を喫している。
ラ・リーガ5試合ぶりの敗戦を喫した4位アトレティコは、勝ち点48から伸ばせず。5位アスレティック・ビルバオに並ばれる可能性をつくってしまった。またアトレティコのラ・リーガのアウェー戦成績は4勝2分け6敗と、ホーム戦成績11勝1分けと比べて明らかに脆弱だ。




