saulGetty Images

アトレティコ、“国家の問題”となっているサウール放出を今夏こそ実現へ。A・コレアも市場に出す模様…スペイン紙報道

アトレティコ・マドリーは今夏の移籍市場で、MFサウール・ニゲスの放出を目指す模様。スペイン『マルカ』が報じている。

ラ・リーガのサラリーキャップの問題でディエゴ・シメオネ監督、DFホセ・ヒメネス、MFトマ・レマルと減俸で契約延長を結ぶなど(MFコケに対しても減俸の延長オファーを提示している模様)人件費の見直しを行ってきたアトレティコ。それは今夏での選手補強を目的とした動きでもあるが、ここからは“チーム構想に含まれていない”高年俸の選手を放出することにも着手するようだ。

そして、その放出候補の筆頭に挙げられるのが、サウールとされている。アトレティコは2017年、大活躍を見せていたサウールと2回にわたって契約を延長。バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドなどが興味を持っていることを受けて、2026年までとなる長期契約を結んだが、それが今になって大きな重荷となっている様子だ。

以下に続く

サウールは2021年に買い取りオプション付きのレンタル移籍でチェルシーに加入。チェルシーがオプションを行使しなかったことでアトレティコに復帰を果たしたものの、パフォーマンスの質の低下により、以前と比べて出場機会が激減することになった。アトレティコは以降、サウールの放出を目指してきたが、バレンシア移籍が破談になるなど、ここまで実現には至っていない。

アトレティコはサウールとあと2年契約を結んでいるが、所得税の負担を含めて合計3000万ユーロを支払わなければならない。クラブはそれをあまりに大きな負担と捉えており、『マルカ』曰く、同選手の放出は「国家の問題」レベルで重要になっているとのことだ。

また『マルカ』によれば、アトレティコはサウールのほかFWアンヘル・コレアも市場に出す考えがあるとのことだ。A・コレアの年俸はサウールのように突出した額ではないものの、「すでにクラブでのサイクルを終えている」との理由で放出対象としている様子。同選手は冬の市場でサウジアラビア移籍を決意していたものの、アトレティコが移籍金額に納得できず残留していたとされる。

なおアトレティコが現陣容で“アンタッチャブル”と考えている選手は、FWアントワーヌ・グリーズマン、GKヤン・オブラク、コケ、MFロドリゴ・デ・ポール、MFサムエウ・リノ、MFロドリゴ・リケルメ、MFパブロ・バリオスで、そのほかの選手たちに関しては状況次第で放出することもあり得るという。

広告