31日のラ・リーガ第20節延期分、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのラージョ・バジェカーノ戦に2-1で勝利した。
アトレティコがスペイン・スーパーカップに参加していたため、延期となっていたこの一戦。シメオネ監督はローテーションを敢行してコケ、グリーズマン、モリーナ、デ・ポールをベンチに置き(モラタとヒメネスは筋肉系の問題で欠場)、その一方で新加入フェルメーレンをデビューさせた。全スタメンはGKオブラク、DFヴィツェル、エルモーソ、ヘイニウド、MFマルコス・ジョレンテ、フェルメーレン、バリオス、サウール、ロドリゴ、FWメンフィス、コレア。
チームの最たる潤滑油であるコケとグリーズマンを温存するアトレティコは、やはり流れるような攻撃を仕掛けられなかったが、それでも“怖いもの知らず”バリオスの果敢な縦パス、ロドリゴの積極的なドリブル突破から活路を見出していく(フェルメーレンは適応にまだ時間がかかりそうだ)。そして35分に先制点を獲得。ロドリゴのフリーキックから、ヘイニウドが頭でボールを枠内に流し込んだ。
だがラージョも反撃。42分、左サイドを突破したチャバリアの横パスからアルバロ・ガルシアが強烈なシュートを放ち、これがオブラクの守るゴールに突き刺さっている。
1-1で迎えたハーフタイム、シメオネ監督はフェルメーレンとの交代でモリーナを投入。さらに57分にはコレア、リケルメ、M・ジョレンテをグリーズマン、デ・ポール、リーノに代え、69分にはサウールを下げてコケもピッチに立たせた。
アトレティコはとりわけコケの存在によって、いつものビルドアップを取り戻したが、しかし残された時間はどんどん少なくなる……。81分にはバリオスのスルーパスからメンフィスがネットを揺らしたが、ゴールをスタジアム全体で祝った後、VARが介入してオフサイドの判定となった。
失望の判定の直後、主将コケが両手を何度も上げて再び士気を高めたアトレティコは、その後もあきらめずにゴールを狙い続け、90分についにその執念を実らせた。右サイド深くに位置したグリーズマンが縦パスを左足ワンタッチでペナルティーエリア内に送ると、ラージョDF陣のマークをうまくかわしたメンフィスがボールを枠内に押し込み、今度こそゴールを決めている。メンフィスは3試合連続得点(全公式戦7得点)で、今季90分に1ゴールのペースでネットを揺らし続けている。
アトレティコは1点リードを最後まで守り切りラ・リーガ3連勝を達成(メトロポリターノでは昨年1月からの公式戦成績が26勝2分けと1年間無敗を貫く)。勝ち点を47として、同日にオサスナを下したバルセロナを得失点差で上回り3位をキープし、首位ジローナとの勝ち点差を8、2位レアル・マドリーとの差を暫定で7に縮めている。なお次戦は、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリーとのダービーだ。




