18日のラ・リーガ第9節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのオサスナ戦を1-0で制した。
インターナショナルウィーク直前のセルタ戦を1-1ドローで終え、アウェー(今季3分2敗)での弱さを再び露呈したアトレティコ。今季4勝1分けと難攻不落を誇るメトロポリターノで、勝利を取り戻したいところだ。シメオネ監督はGKオブラク、DFマルコス・ジョレンテ、ル・ノルマン、ヒメネス、ハンツコ、ニコ・ゴンサレス、MFアリオス、コケ、バエナ、FWグリーズマン、フリアン・アルバレスをスタメンとして、5-3-2のシステムを採用している。
立ち上がりからアグレッシブにゴールを狙ったアトレティコは、9分に“一瞬だけ”スコアを動かす。ペナルティーエリア手前左のフリアン・アルバレスが左足でスルーパスを送り、DFラインを突破したバエナが右足のシュートを決め切った。だがバエナの突破の直前、オフサイドポジションにいたグリーズマンがオサスナDFボジョモの守備を妨害していたとして、OFRの結果ゴールは取り消されている。……シメオネ監督はまったく納得がいっていなかった。
仕切り直すことになったアトレティコは16分、バエナのお膳立てからグリーズマンがシュートに持ち込むも、これはGKセルヒオ・エレーラの好守に遭う。また26分にはセットプレーからトロの決定機を許したが、こちらはGKオブラクがファインセーブを見せて失点を免れている。
33分にはニコ・ゴンサレスとトロが頭をぶつけ合ってしまい、ニコはジュリアーノとの交代でピッチから下がった。ハンツコが左センターバックから左ウィングバック、マルコス・ジョレンテが右ウィングバックから右センターバックにスライドし、ジュリアーノは右ウィングバックに据えられた。アトレティコは前半アディショナルタイム3分、今度はフリアン・アルバレスが単独でボールを持ち上がりシュートを打つも、これもS・エレーラがセーブ。結局、スコアレスで試合を折り返している。
後半も攻勢を見せるアトレティコだが、放っていくシュートは確度の低いものばかり。シメオネ監督は54分に2〜3枚目の交代カードを切り、グリーズマン、コケを下げてスルロット、ギャラガーを投入。だがフリアンのシュートが再びS・エレーラに阻まれ、スルロットがヘディングシュートを決めきれないなど、ゴールは遠いままだった。シメオネ監督は62分、バエナも下げて負傷明けのアルマダをピッチに立たせる。
すると69分、メトロポリターノに前半9分以来となる歓喜の叫び声が響き渡った。アトレティコの正真正銘のゴールだ。右サイドでバリオスのロングパスを受けたジュリアーノが、圧倒的スピードのドリブルで縦に突破。ペナルティーエリア内右、ゴールライン際までボールを持ち込んでマイナスのパスを送ると、アルマダが左足で押し込んでいる。アルマダはアトレティコ加入後初ゴールとなった。
アトレティコの待望の先制点に「アトレティを愛する気持ち、お前には分かるまい」のチャントがこだまするメトロポリターノ。その後にはオサスナの反撃に遭うことになったが、集中した守備で最後まで失点を許さず、虎の子の1点を守り切っている。2試合ぶり勝利のアトレティコは、勝ち点を16として4位に浮上した。




