Atletico MilanGetty Images

アトレティコ、7万人の後押しむなしく最下位転落…ミランが87分の決勝点でCLグループ突破の希望を残す!

24日に行われたチャンピオンズリーグ・グループB第5節、メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー対ミランは1-0でミランの勝利に終わった。

全チームがCLで優勝した経験を有するグループBの争い。アトレティコ、ミランともに決勝トーナメント進出の望みをつなぐためには、何としてでも勝利がほしいところである。

7万人近くの観客を動員した欧州屈指の熱狂を誇るスタジアム、メトロポリターノで、主導権を握ったのはミランだった。アトレティコは3分に左サイドを突破したカラスコの折り返しにデ・ポールが右足で合わせたが、ボールはクロスバーの上へ。以降は、決定機こそわずかだったもののミランがボールを保持する状況が続いた。

アトレティコはプレッシングが機能せずにミランからボールを奪うことがかなわず。凄まじい勢いでオーバーラップするテオ(アトレティコ下部からレアル・マドリーに移籍した過去により、もちろん凄まじいブーイングの対象に)などに手を焼き続ける。また何とかボールを奪い返しても攻撃で存在感を発揮するのは左サイドのカラスコのみで、フィニッシュまではなかなか辿り着けなかった。結局、前半はスコアレスのまま終了し、アトレティコのシュート数は2本(枠内0本)、ミランのシュート数は4本(枠内1本)となっている。

後半立ち上がり、アトレティコは勢いよく攻撃を仕掛け、レマル、グリーズマンの突破からカラスコがフィニッシュまで持ち込み、ミランとシュート数を同じとする。が、前半同様にその後はミランに自陣まで押し込まれることになった。

シメオネ監督は64分に交代カードを切り、レマル、エルモーソとの交代でアンヘル・コレア、ロディを投入。システムを3-1-4-2から、グリーズマン&ルイス・スアレスが2トップを務める(A・コレアが右サイドハーフ)の4-4-2に変更した。一方のピオリ監督も同じタイミングで一挙4枚を代えて、ジルーを下げてイブラヒモビッチをここで登場させている。

以降は攻守が激しく入れ替わる展開となり、しかしゴールはやはり生まれない。77分、シメオネ監督はL・スアレス、デ・ポールとの交代でクーニャ、ヴルサリコをピッチに立たせる(ヴルサリコが右サイドバックとなり、そこに位置していたマルコス・ジョレンテが中盤に上がる)。また81分ににはグリーズマンも下げてコンドグビアも入れた。対するピオリ監督は78分にブライムをベナセルと交代してカードを使い切っている。

そして87分、この試合待望のゴールが生まれた。決めたのは……ミラン。アトレティコとの第一戦で退場したケシエのクロスから、ジュニオール・メシアスがヘディングシュートを決め切っている。追い詰められたアトレティコはクーニャらが決定機を迎えるも決め切れず、1点ビハインドのまま試合終了のホイッスルを迎えることになった。

なおグループBのもう一戦、リヴァプール対ポルトは2-0でリヴァプールの勝利。この結果、同グループの順位は首位リヴァプール(勝ち点15)、2位ポルト(勝ち点5)、3位ミラン(勝ち点4)、4位アトレティコ(勝ち点4)となった。最終節の対戦カードはミラン対リヴァプール、ポルト対アトレティコで、すでに1位通過を決めているリヴァプールは抜かして、ポルト、ミラン、アトレティコの3チームともに勝ち抜けのチャンスがある。

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