アトレティコ・マドリーは、レアル・マドリーとのダービーで発生した混乱によって一部スタンドを3試合閉鎖する処分を受けた。
9月29日に行われたラ・リーガ第8節で、レアル・マドリーとのダービーに挑んだアトレティコ。64分に先制点を許したものの、終了間際にアンヘル・コレアが劇的な同点弾を奪って1-1のドローで終えた。
しかし、失点した直後に本拠地エスタディオ・メトロポリターノの一部ファンが暴走。南側スタンド下部に陣取るウルトラスの一部が元所属選手であるGKティボー・クルトワに向かってマッチやペットボトルを投げ込み、試合が中断することに。ディエゴ・シメオネ監督や主将コケらがなだめて約20分後に再開したものの、大きな問題となっていた。
そしてスペインサッカー連盟(RFEF)は2日、アトレティコへの処分を発表。ウルトラスが陣取る南側の一部スタンドを3試合閉鎖、さらに45000ユーロ(約728万円)の罰金処分を科した。なお、アトレティコ側はこの決定に意義を申し立てる権利を有している。
RFEFは「絶対に受け入れることはできない出来事だ。たとえ投げ込まれた物体が小さなものであったとしても、距離を考慮すると何らかのケガを引き起こす可能性があったことは間違いない。相手チームのGKの頭部や顔に当たった可能性もある。これはクラブのファンを代表する行動では決してないが、アトレティコは集団行動とその結果において重大な事象を防ぐための十分な対策が講じられなかった」と判決理由を説明。一部ファンの行動を問題視し、発生を防げなかったアトレティコ側の責任を指摘している。




