28日のラ・リーガ第7節、アトレティコ・マドリーは敵地エル・サダールでのオサスナ戦を2-0で制した。
バレンシア戦の0-3完敗とラツィオ戦の1-1ドローで今季に暗雲がかかっていたアトレティコだったが、先週末のレアル・マドリーとのダービーに3-1で完勝して一気に状況は変わった。
このオサスナとの試合でも、ダービー勝利の勢いに乗るかのように20分に先制点を記録。モラタがGKアイトール・フェルナンデスにプレスをかけて、オサスナの守護神の精度が狂ったパスをグリーズマンが奪って速攻に転じる。左サイドのサムエル・リノがクロスを送り、モラタが放ったシュートはI・フェルナンデスに弾かれたものの、こぼれ球を拾ったグリーズマンが角度のないところから左足のシュートを決め切っている。グリーズマンはダービーに続き2戦連続ゴール。
スコアを先に動かしたアトレティコだが、その後はオサスナの反撃に遭うことに。彼らのハイプレスを受けて容易に攻め上がることができず、守備に費やす時間が増えた。後半に入ってもそうした状況は変わらない。それどころかソユンジュ、ヘイニウド、デ・ポール、レマル、バリオス、アンヘル・コレア、メンフィス、サビッチと負傷者が続出している状況でベンチにほとんど主力が座っておらず、時間が深くなるに連れて苦しさが増していった。
攻勢を続けるオサスナは75分、CKからダビド・ガルシアがネットを揺らしたが、その場面でアイマール・オロスがヴィツェルに駄撃を加えていたとしてゴールは認められず。激しく抗議していたジャゴバ・アラサテ監督は、退席処分を命じられている。
そして81 分、再びスコアが動いた。動かしたのはアトレティコ。ゴールを決めたのは、67分にマルコス・ジョレンテとの交代で投入されていたロドリゴ・リケルメだった。今夏ジローナから出戻った才能の塊と呼べる23歳FWは、リノの送ったグラウンダーのクロスをペナルティーエリアで受けると、眼前に迫るI・フェルナンデスを冷静な動きでかわしてから、左足で無人のゴールにボールを押し込んでいる。
試合終盤は、オサスナのゴール取り消しから荒れていた試合がさらに荒れ、85分にはイケル・ムニョスに肘打ちをしたモラタ、そのモラタにタックルを仕掛けたチミー・アビラがどちらもレッドカードで退場に。10人対10人となった試合は、それ以上ゴールが決まらず終了のホイッスルが吹かれている。
ダービーに続き連勝のアトレティコ(1試合未消化)は、勝ち点を13として5位につけている。首位ジローナとは勝ち点6差、2位レアル・マドリーとは5差、3位バルセロナとは4差だ。




