Atletico de Madrid v Elche CF - LaLiga EA SportsGetty Images Sport

大型補強のアトレティコ、飛び立てない!スルロット弾で先制もエルチェに追いつかれる…攻撃陣停滞で今季初勝利はお預け

23日のラ・リーガ第2節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのエルチェ戦を1-1のドローで終えた。

開幕節エスパニョール戦(1-2)では、前半にフリアン・アルバレスのFKで先制しながらも、後半にシメオネ監督の選手交代(バエナ&アルマダを同時にベンチに下げる)をきっかけに逆転されてしまったアトレティコ。バエナが負傷離脱した今節、シメオネ監督はフリアンと前節8分しか出場時間を与えなかったスルロットの両FWを併用している。全スタメンはGKオブラク、DFジョレンテ、ル・ノルマン、ハンツコ、ルジェーリ、MFバリオス、アルドーソ、アルマダ、FWジュリアーノ、スルロット、フリアン。

キケ・セティエン氏の元助監督で、“ポゼッションフットボール原理主義者”とも称されるエデル・アラビア監督が率いるエルチェを相手に、アトレティコは攻守が激しく入れ替わる縦試合を演じる。そして9分という早い時間帯に先制点を獲得。決めたのは、スルロットだ。ハンツコのフィードから最終ラインを抜け出したノルウェー代表FWは、そのままペナルティーエリア内左に侵入して、体幹(バランス感覚)の強さ際立つ左足のシュートでGKディトゥロを破っている。

だが先制したのも早ければ、失点したのも早かった。14分、エルチェが同点弾を獲得する。アトレティコのセットプレーの直後、手数の少ない展開で一気に敵陣まで侵入すると、最後にラファ・ミルが右足のシュートでネットを揺らした。

スコアをタイに戻されたアトレティコは、その後プレーがやや停滞(そうした中でもセンターバックのハンツコがカルドーソに守備を任せて前線まで上がってくるなど、興味深い戦術はあった)。40分にはスルロットのポストプレーからジュリアーノがペナルティーエリア内右に侵入したが、シュートは左ポストに直撃して勝ち越すゴールとはならず。試合は1-1のまま折り返しを迎える。

後半、アトレティコは割り切って守備に専念するエルチェを相手に苦戦。ボールこそ保持したももの、誰もが足元でパスを受けてから仕掛けるばかりで、相手の5バックをまったく崩すことができなかった。シメオネ監督は67分に交代カードを切り、カルドーソ、アルマダ、スルロットを下げてグリーズマン、ギャラガー、ラスパドーリを投入する。

その後も攻撃陣が一向に機能しないアトレティコ。シメオネ監督は76分にルジェーリ、ジュリアーノを下げてモリーナ、ハビ・ガランを投入してサイドの攻撃を強化する……が、流れは一向に変わらない。80分にはペナルティーエリア内のジョレンテが全速力でボールに詰めたものの、ディトゥロにコースを阻まれて、シュートを枠内に飛ばすことができず。終盤にはエルチェにボールを持たれる時間帯もあり、結局、ドローのまま試合終了のホイッスルを聞いている。

アトレティコは開幕2試合勝利なし。1億7000万ユーロ以上を投じて7選手を獲得した大型補強の後、連係や戦術理解がまだ深まっていないとはいえ、少し焦りを感じさせる状況だ。

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