アトレティコ・マドリーは10日、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン（31）の完全移籍が成立したことを発表した。
2年前の夏、レンタル移籍によってバルセロナからグリーズマンを取り戻したアトレティコは、フランス代表FWを50％以上の試合で45分以上起用すれば4000万ユーロで買い取らなければならなかった。
だが財政的に厳しい状況のアトレティコにとって4000万ユーロの支払いはハードルが高かったようで、バルセロナとの駆け引きのために今季からグリーズマンの出場機会を60分以降に制限。その後、高給取りでもあるグリーズマンの復帰を望まないバルセロナと交渉の席に着き、推定移籍金2000万ユーロでの完全移籍で合意に達した（ちなみにバルセロナは2019年夏に1億2000万ユーロでグリーズマンを獲得）。アトレティコはグリーズマンと、2026年まで契約を交わしている。
グリーズマンは2026年までアトレティコでプレーすれば、同クラブで合計10シーズンを過ごすことになる。ここまでには304試合に出場して114ゴール59アシストを記録。アトレティコ歴代得点ランクでは4位につけ、またスペイン・スーパーカップ（2014）、ヨーロッパリーグ（2018）、UEFAスーパーカップ（2018）のタイトル獲得に貢献している。
なおグリーズマンはSNSを通じて、アトレティコ完全復帰について、次のように喜びを表している。
「自分がいたい場所にいられて幸せだ。みんな、ありがとう！ アウパ（がんばれ）・アトレティ！」