アトレティコ・マドリーは15日にラ・リーガ第9節、敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦に臨み、1-0の勝利を飾った。
ミッドウィーク、スコアレスドローで終わったクラブ・ブルッヘ戦では、チャンピオンズリーグ敗退の危機だけでなく、シメオネ監督とジョアン・フェリックスの衝突が騒がれたアトレティコ。シメオネ監督はラ・リーガ3位の座がかかったアスレティックとの一戦で、グリーズマン&モラタに2トップを組ませてJ・フェリックスを5戦連続でベンチとしている。
前半、まず主導権を握ったのはアトレティコ。4-4-2で、コケと2ボランチを組むコンドグビアの守備が効き、またコケと下がってくるグリーズマンがゲームを組み立ててゴールを狙った。10分にはロングボールからモラタがネットを揺らしたものの、最終ラインを突破する際にジェライを倒していたとして、ゴールは取り消されている。アトレティコはその後も自分たちのペースで試合を進めていったが、次第にアスレティックの反撃も許すようになり、攻守が激しく切り替わる展開の中で前半を終えている。
後半、アトレティコは47分に先制点を決める。モラタが右サイド深くに侵入してボールを折り返し、グリーズマンが利き足とは逆の右足のシュートを沈めている(今季ラ・リーガ3点目)。
リードを得たアトレティコだが、66分には守護神オブラクが肩を痛めてがプレー続行不可能に。シメオネ監督は代わりに第2GKグルビッチを入れ、さらにモラタ、デ・ポールを下げてアンヘル・コレア、サウールをピッチに立たせる。また81分にはコケとレマルとの交代でヴィツェル、そしてJ・フェリックスも出場させた。
終盤、アトレティコはアスレティックの攻勢に遭ったが、グルビッチの好守も飛び出して失点を許さず。88分にはペナルティーエリア内で、ヘイニウドがハンドでシュートを止めたとして一度PKが指示されたものの、VAR介入の結果、明らかに顔でボールを止めていたためにPKは取り消された。
アトレティコはアスレティックの猛攻に最後まで苦しむことになったが、まるでかつてのシメオメ監督のチームのように、虎の子の1点を執念と堅守で守り切っている。ラ・リーガ3連勝のアトレティコは勝ち点を19として、アスレティックを上回り3位に浮上している。




