Griezmann 2023-24Getty Images

アトレティコ、ビジャレアル撃破でホーム15連勝!逆転弾決めたグリーズマンは歴代得点ランク2位浮上…1位アラゴネス氏まで4ゴール

12日のラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのビジャレアル戦に3-1で勝利した。

シメオネ監督がアトレティコと2027年までとなる新契約を締結した直後の一戦。ビジャレアルはパチェタ監督を解任し、マルセリーノ氏招聘前のこの試合だけはミゲル・アンヘル・テナFD(フットボールディレクター)が指揮するが、シメオネ監督にとって同FDはラ・リーガで対戦する通算113人目(!)の監督となる。……改めて12年間一つのチームを率い続けるというのは、凄まじいことである。

GKオブラク、DFヴィツェル、ヒメネス、エルモーソ、MFモリーナ、デ・ポール、コケ、サウール、リケルメ、FWグリーズマン、モラタが先発したアトレティコは、立ち上がりからボールを保持してビジャレアル陣地に攻め込む。だが基本システムが4-4-2で、両サイドハーフが下がることで実質的に6-2-2となる相手を前にサイド、中央からの攻撃を塞がれ、なかなかチャンスをつくり出すことができない。

すると20分、ビジャレアルがトランジションを生かした攻撃から先制点を獲得。バエナのスルーパスからスルロットがシュートを放ち、オブラクが弾いたボールをジェラール・モレノが押し込んでいる。

ビハインドを負ったアトレティコはその後も攻めあぐね続け、さらにビジャレアルの速攻にも手を焼いてオブラクのいつもの超絶セーブにも助けられる。前半はこのまま終了するかに思われたが、アディショナルタイム1分という精神的な影響も大きい時間帯についに同点弾が決まった。左サイドのグリーズマンがグラウンダーのクロスを送り、ファーまで流れたボールに飛び込んだのが……なんとヴィツェル!ヒメネス復帰で中央ではなく右CBを務める男は右足でボールを枠内に押し込み、アトレティコ加入2年目での待望の初ゴールを記録している。

試合は1-1で折り返しを迎え、シメオネ監督はハーフタイムにサウールとの交代でマルコス・ジョレンテを投入。後半もアトレティコがボールを保持して攻め続けたが、モラタのヘディングシュート、リケルメの縦への突破からのフィニッシュはどちらも枠を捉えることができない。シメオネ監督は64分にデ・ポール&リケルメをアンヘル・コレア&リノ、70分にモリーナをパブロ・バリオスに代えて火力を増した。

そして80分、「アレ・フォルツァ・アトレティ」のチャントを受けながら攻めて、攻めて、攻め続けたアトレティコの執念がついに実った。ゴールを決めたのは、グリーズマンだ。コケの高精度サイドチェンジから右サイドを突破したマルコス・ジョレンテがダイレクトでボールを折り返し、そこに詰めていた背番号7が左足でネットを揺らした。

グリーズマンはこれがアトレティコでの通算169ゴール目で、故アドリアン・エスクデロ氏(1958年引退)のクラブ歴代得点ランク2位に並んだ。歴代1位の故ルイス・アラゴネス氏の記録には、あと4ゴールまで迫っている。

逆転を果たしたアトレティコはさらに85分、速攻からパブロ・バリオスがボールを持ち込み、リノがチーム3点目を記録。ビジャレアルにとどめを刺し、昨年2月から続くメトロポリターノでの連勝記録をラ・リーガ15連勝(2012-13シーズンに樹立した14連勝を塗り替える新記録)、公式戦16連勝(こちらの最高記録は同時期に達成した20連勝)に伸ばしている。

ラ・リーガで2試合ぶり勝利のアトレティコは、第4節セビージャ戦未消化ながら勝ち点を28として、首位ジローナ(勝ち点34)、2位レアル・マドリー(勝ち点32)、3位バルセロナ(勝ち点30)を追走している。

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