AtleticoGetty Images

120年ぶりに“青白”ユニのチームに戻ったアトレティコ、マジョルカに3-1逆転勝利!2位レアル・マドリーとの勝ち点差を2に縮める

アトレティコ・デ・マドリーは2023年4月26日のラ・リーガ第31節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのマジョルカ戦を3-1で制した。

この日、アトレティコの選手たちは青白のユニフォームで登場した。その理由は1903年4月26日、ビルバオ出身の学生たちがアスレティック・ビルバオの姉妹クラブとしてアトレティコを創立して、この日ちょうど120周年を迎えたため。創立当時のユニフォームが青白だったのだ(ちなみに今季はアスレティックが創立125周年で、アトレティコは彼らとのホーム戦で赤白のユニフォームを着る権利を譲っている)。メトロポリターノに集まった約6万5000人の観客には赤白の旗が渡され、試合前にそれをはためかせている。

だが、いくらお祭りムードが漂う試合だとしても試合は試合、真剣勝負である。元アトレティコ指揮官もである勝負の鬼、ハビエル・アギーレ監督が率いるマジョルカであれば、なおさらだ。アトレティコは序盤からボールを保持するものの、5バックの相手を前に苦戦。すると20分、CKからナスタシッチにヘディングシュートを決められ、先制を許した。

ビハインドを負ったアトレティコは攻勢を強める。アンカーのコケ、モラタと2トップを組むグリーズマンが中央で効果的に動きながら攻撃を流動的を担保して、マジョルカ陣地で一方的に試合を進めていった。が、グリーズマンやモラタが迎えたフィニッシュはマジョルカ守護神ライコビッチの好守に阻まれる。39分にはモリーナがペナルティーエリア内でコペテに倒されて今季初のPK獲得かと思われたが、VAR介入の結果やはり取られることはなく……ラ・リーガ唯一PKを手にしたことがないチームであることは変わらなかった。

PKが取られず大ブーイングが吹かれたメトロポリターノ。だがアトレティコは歴史的に、逆境を乗り越え、向かい風の中を進んできた反逆のチームである。前半アディショナルタイム、彼らはレフェリングの助けなしにゴールを記録した。ペナルティーエリア内、グリーズマンのシュートをGKライコビッチが弾き再びグリーズマンのもとへ。フランス代表MFの横パスから、ロドリゴ・デ・ポールが右足のシュートを決め切っている。

1-1で試合を折り返したアトレティこが逆転弾を決めたのは、47分のことだった。右サイド、モリーナが左足で送ったクロスにモラタが頭で合わせると、山なりのボールが枠内右に収まっている。シメオネ監督は62分に交代カードを切り、デ・ポール、レマルとの交代でサウール、そして青白ユニフォームの販促写真で真ん中に位置することになったクラブの未来を担うべきカンテラーノ、パブロ・バリオスを投入する。

その後アトレティコは、途中出場のイ・ガンインを中心としたマジョルカの攻勢に苦しんだが、77分にカウンターから3点目を獲得。グリーズマンのロングフィードからカラスコがマジョルカの最終ラインを抜け出し、ライコビッチもかわして無人のゴールにボールを流し込んでいる。

終盤、コケ&モラタとの交代でコンドグビア&アンヘル・コレアを入れたアトレティコは、マジョルカの意地の攻撃を跳ね返し続けながら試合終了のホイッスルを聞き、120周年の一戦で見事勝利を飾った。2試合ぶり勝利の3位アトレティコは、前日にジローナに敗れた2位レアル・マドリーとの勝ち点差を再び2に縮めている。

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