Joao FelixGetty Images

23日でアトレティコ監督就任から丸10年のシメオネ、グラナダに逆転負け…ラ・リーガ初の4連敗を経験して2021年を終える

アトレティコ・マドリーは22日にラ・リーガ第9節、敵地ロス・カルメネスでのグラナダ戦に臨み、1-2で敗戦した。

23日に丸10年を迎えるシメオネ監督政権だが、前試合セビージャ戦敗北で初のラ・リーガ3連敗を喫するなど、今季は一向に光明が見えない。前日会見で「今季は監督としての私を間違いなく成長させる」と語ったアルゼンチン指揮官は、GKオブラク、DFフェリペ、コンドグビア、エルモーソ、MFコケ、トリッピアー、レマル、デ・ポール、カラスコ、FWルイス・スアレス、そしてFWジョアン・フェリックスをスタメンで起用し、3-1-4-2のシステムを採用している。

アトレティコが先制点を記録したのはキックオフから2分後のこと。決めたのは、シメオネ監督が「彼には決定的な存在になってほしい。彼が反転すればチームは縦に速い攻撃を仕掛けられる」と話していたJ・フェリックスだ。レマルが出した縦パスを、センターバックのヘルマンを背負いながら受けたポルトガル人FWは、ワンタッチでグラナダDFを出し抜き反転。そのまま右斜めに走りながらペナルティーエリアへと向かい、角度をつけてから右足のシュートでGKマキシミアーノを破っている。まさに、才能あふれる一撃だった。

早い段階で先制したアトレティコだったものの、その後には消極的なプレーが目立ち、17分に同点に追いつかれてしまう。グラナダはマチスがペナルティーエリア手前から右足を一閃。強烈な勢いのボールが、オブラクの横っ飛びもむなしく枠内に収まった。

スコアをタイに戻されたアトレティコは44分に迎えたCKの場面、J・フェリックスがヘディングシュートでネットを揺らしたものの、これはグラナダFWルイス・スアレスの頭を腕で押し付けながら飛び上がっていたとしてファウルを取られる(極めて微妙な判定だった)。結局1-1で試合を折り返すことになった。

後半もアトレティコはJ・フェリックスがリサイタルを開催。60分には左ポスト直撃となる強烈なシュートを放ち、現地実況が「彼の才能はXXLサイズだ!」と形容するなどしていたが、その直後に速攻を仕掛けたグラナダがホルヘ・モリーナの今季7得点目で逆転。アトレティコは、またも窮地に陥ることになった。

シメオネ監督は68分に交代カードを切り、コンドグビア、L・スアレス、デ・ポールを下げてアンヘル・コレア、クーニャ、アンヘル・コレアを投入。猛攻を仕掛けて同点、さらには逆転も目指したものの、6バックのような形で守るグラナダを相手に1点を奪うこともできず試合終了のホイッスルを聞いている。

ラ・リーガ4連敗と、シメオネ政権下で未知のレベルの不調に陥り年内最終戦を終えたアトレティコは、勝ち点29で5位に位置している。

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