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CL敗退アトレティコの悲劇は続く…カディス戦、終了間際J・フェリックス2発で同点に追いつくも98分の失点で敗戦

アトレティコ・マドリーは29日にラ・リーガ第12節、敵地ヌエボ・ミランディージャでのカディス戦を2-3で落とした。

先のミッドウィーク、レヴァークーゼンと2-2で引き分け(しかも試合終了”後”のVAR見直しPKを外して)、チャンピオンズリーグ敗退が決まったアトレティコ。精神的に厳しい敗退であったのは間違いないが、立ち上がるべきこのカディス戦ではキックオフから27秒にいきなり平手打ちを食らってしまった。

カディスが仕掛けたこの試合最初の攻撃、ロングボールからエスピノがナウエルの背後を取ってサイドを突破すると、折り返したグラウンダーのボールをボンゴンダが押し込んだ。アトレティコは開始から1分も経たない内に失点し、さらに10分にはムバイェに踏みつけられたモラタがプレー続行不可能に……。シメオネ監督は代わりにクーニャを入れた。

1点ビハインドのアトレティコは失点直後こそリアクションを見せて反撃するも、徐々にその勢いを落としていく。試合の流れをうまく管理するカディスは、前半終了間際にサビッチのパスミスに乗じてソブリーノが決定機を迎えたが、これはオブラクのセーブに阻まれている。

0-1のまま後半を迎えたアトレティコは、57分にA・コレアがシュートチャンスを手にするも決め切れず。シメオネ監督は60分に選手交代に動き、A・コレアとカラスコを下げてジョアン・フェリックスとグリーズマンを投入。また71分にはコンドグビアも負傷し、代わりに下部組織のパブロ・バリオスがピッチに立っている。

攻撃の選手を増やして同点を狙うアトレティコだったが、アタッキングサードでの崩しのアイデアを欠き続ける。すると81分、またもロングボールの展開から、アレックス・フェルナンデスがゴールを決めてカディスがリードを2点に広げた。

絶望的状況のアトレティコだったが、ここでJ・フェリックスが爆発した。久しぶりに早めに起用されたポルトガル人FWはまず85分、グリーズマンのCKからバイシクルシュートを放ってルイス・エルナンデスのオウンゴールを誘発。さらに89分には、ペナルティーアーク手前で前を向いてボールを受けて速く鋭く右足を振り抜き、強烈なボールを枠内に突き刺している。ここ最近、シメオネ監督が冷遇されていたJ・フェリックスだが、与えられたチャンスを生かして状況を逆転させつつある。

しかし今週のアトレティコは、“プパス(悲運)”というシメオネ監督就任前の愛称がぴったりのアトレティコだった。98分、アトレティコの猛攻を凌いでいたカディスがカウンター0を仕掛けると、アレホのクロスからソブリーノがシュートを決め切った。試合は、そのまま終了のホイッスルが吹かれている。

今季ラ・リーガ3敗目を喫したアトレティコは勝ち点を23から伸ばせず。明日ジローナ戦を控える首位レアル・マドリーに勝ち点11差をつけられる可能性をつくっただけでなく、今節直接対決を迎える4位レアル・ソシエダか5位ベティスに3位の座を奪われるおそれもある。

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