25日のラ・リーガ第14節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのマジョルカ戦に1-0で勝利した。
ホームでラ・リーガ15連勝中とクラブ記録を更新しているアトレティコ。シメオネ監督はインターナショナルウィーク直後、南米から帰ってきたナウエル・モリーナ、デ・ポールをベンチスタートとして、その一方でフランス代表でも180分間出場したグリーズマンをスタメンに。GKオブラク、DFアスピリクエタ、ヴィツェル、エルモーソ、MFマルコス・ジョレンテ、バリオス、コケ(アトレティコでの通算600試合目)、グリーズマン、サムエル・リーノ、FWアンヘル・コレア、モラタを先発で起用し、いつもの3-5-2のシステムを採用している。
立ち上がりからボールを保持したアトレティコだったが、5バックを敷くマジョルカを相手に苦戦する。6分にはリーノが送ったグラウンダーのクロスにA・コレアが右足で合わせたものの、ボールはクロスバーの上へ。それ以降は密集するマジョルカの守備ブロックを前にゴールに近づけず、静寂がスタジアムを支配したままスコアレスで前半終了のホイッスルが鳴り響いている。
迎えた後半、アトレティコは48分にアスピリクエタのクロスからモラタがヘディングシュートを放つが、これはGKライコビッチの好セーブに阻まれる。また61分にはA・コレアがボレーシュートで打ったものの、わずかに枠の左に外れた。シメオネ監督は63分に交代カードを切り、コケ&A・コレアを下げてデ・ポール&ロドリゴ・リケルメを投入する。
そして64分、ついに0-0のままだったスコアが動いた。動かしたのはアトレティコ。エースのグリーズマンだった。左サイド、マリオ・エルモーソがその高精度の左足でクロスを送ると、ペナルティーエリア内の背番号7がこれに反応。ゴールまではまだ距離があったものの、完璧なジャンプと見事な首振りによるヘディングシュートで、ボールを枠内に流し込んでいる。
グリーズマンはこれが今季ラ・リーガ9点目(公式戦13点目)。アトレティコでの通算得点数では160点目で、故アドリアン・エスクデロ氏を抜いてクラブ歴代得点ランク単独2位に浮上するとともに、1位の故ルイス・アラゴネス氏の記録に3ゴールまで迫っている。
リードを得たシメオネ監督は71分、リーノとの交代でサウールを入れ、さらにマジョルカの攻勢を受けるようになった82分にはモラタを負傷明けのメンフィス、アスピリクエタをヒメネスに代えた。その後、アトレティコはかつての堅守速攻のスタイルでリードを守りつつ追加点を狙い、試合終了のホイッスルまでを過ごしている。
ホームでのラ・リーガ連勝記録を16に伸ばしたアトレティコ(第4節セビージャ戦未消化)は、同日にラージョと引き分けたバルセロナと勝ち点31で並び、得失点差で彼らを抜き去り3位に浮上。暫定で首位ジローナとの勝ち点差を3、2位レアル・マドリーとの差を1としている。




