4日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第2節、フェイエノールトは敵地メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を2-3で落とした。先発出場でCLデビューを飾ったFW上田綺世はチームの先制点を導き、さらに被ファウルによって2ゴール目の起点にもなっている。
グループE第1節セルティック戦(2-0)を負傷によって欠場した上田は、サンティアゴ・ヒメネスがその試合に引き続き出場停止で不在のために先発でCLデビュー。スペイン屈指の強豪アトレティコを相手に、キックオフから7分後に仕事を成し遂げている。
上田はクインテン・ティンバーのスルーパスからダイアゴナル・ランを仕掛けてDFラインを突破。ペナルティーエリア内左で滑り込みながらシュートを放つと、ボールは眼前のGKオブラクとエルモーソに当たってから枠内に転がった(記録はエルモーソのオウンゴール)。
上田の活躍で先制したフェイエノールトだったが、やはりアトレティコは強い。世界屈指の指揮官ディエゴ・シメオネ監督が率いるチームは12分に同点に追いつく。デ・ポールのサウールを狙ったスルーパスにフェイエノールトDFが反応したものの、クリアミス。こぼれ球を拾ったモラタが冷静な左足のシュートでネットを揺らした。直後にはサウールのオフサイドが取られたものの、VAR介入の結果、フェイエノールトDFの意図的なプレーからのゴールと判断されて得点が認められている。
その後はアトレティコの攻撃に押されることになったフェイエノールトだが33分、またも上田のプレーをきっかけにゴールを決めた。アトレティコのDFとMFのライン間、スペースが空いたところでボールを受けようとした上田が、危機を察知したアスピリクエタの意図的なファウルで倒される(アスピリクエタにはイエローカードを提示された)。このフリーキックからケルヴィン・ステングスがペナルティーエリア内にクロスを送ると、ダヴィド・ハンツコがゴールを決め切っている。
だが先週末にこのスタジアムで、カディスを相手に0-2から逆転を果たしたアトレティコも食い下がり、後半立ち上がりまでにスコアをひっくり返してしまった。ホームチームはまず前半AT3分、CKの流れからグリーズマンがバイシクルシュートを決めて再び同点に追いつき、後半開始から2分後にはナウエル・モリーナのクロスからモラタがこの試合2点目を記録し、逆転を果たしている。
追う立場となったフェイエノールトのスロット監督は60分、上田との交代でミンテを投入。上田は2得点のきっかけとなった以外にも、労力を厭わない前線からのプレスや最終ラインを抜け出す動きで、ピッチに立っている間チームに貢献し続けていた。
その後、フェイエノールトはアトレティコの堅守速攻に苦しみながらもステングスやミンテが決定機を迎えたが、オブラクの好守に阻まれて同点に追いつけず。結局、1点ビハインドのまま終了のホイッスルを迎えた。
これでCLグループEの順位は首位アトレティコ(勝ち点4)、2位フェイエノールト(勝ち点3)、3位ラツィオ(勝ち点1)、4 位セルティック(勝ち点0)に。ラツィオとセルティックは、このアトレティコ対フェイエノールトの直後に試合を戦う。




