3日のラ・リーガ第27節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのベティス戦を2-1で制した。
ミッドウィークにコパ・デル・レイ準決勝2ndレグ、アウェーでのアスレティック・ビルバオ戦を0-3で落とし、2戦合計で0-4で同大会敗退が決定したアトレティコ。最も可能性があるタイトルを失ったが、来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保するためにも、1stレグを0-1で落としたCL決勝トーナメント1回戦インテル戦で逆転突破を果たすためにも、このベティス戦に勝利して勢いをつけたいところだ。
シメオネ監督はGKオブラク、DFヴィツェル、ガブリエル、エルモーソ、MFジョレンテ、デ・ポール、コケ、バリオス、サムエウ・リーノ、FWメンフィス、モラタを先発で起用(グリーズマンは負傷離脱中)。彼らが先制点を記録したのは、キックオフから8分後のことだった。コケのスルーパスからメンフィスがペナルティーエリア内右に侵入し、オーバーラップしたエルモーソにグラウンダーのクロスを送ると、クリアしようとしたベジェリン、ペッセッラ、GKルイ・シウバに当たって枠内に転がっている。
幸先よくリードを手にして堅守速攻にシフトしたアトレティコは、27分にモラタがルイ・シウバに倒されてPKを獲得。しかしシメオネ監督から「明日は彼がゴールを決める」と予言されていたモラタ本人が打ったシュートは、ベティス守護神の横っ飛びに止められている。
試合は、このまま1-0で折り返しを迎えると思われたが43分、シメオネ監督の予言が見事的中した。CLの流れからデ・ポールが強烈なミドルシュートを放ち、ルイ・シウバが弾いたボールを背番号19が押し込んでいる。モラタは今季ラ・リーガ14得点目、全公式戦では20得点目。20得点はレアル・マドリー時代(2016-17シーズン)、ユヴェントス時代(2020-21シーズン)に達成したキャリアハイの数字で、記録更新は確実となっている。
2-0で迎えた後半はギド、そしてウィリアム・カルバーリョを投入したベティスが攻勢を見せ、62分にカルバーリョのミドルが決まって1点を返すことに成功。1点差に詰め寄られたシメオネ監督は直後にコケ、デ・ポールをモリーナ、サウールに代える。その後、アトレティコは再び速攻からチャンスを迎えていったが最後の詰めで精度を欠き、ベティスの猛攻にも手を焼き続けた。
シメオネ監督は80分にサムエウ・リーノとメンフィスをヘイニウドとリケルメ、86分にモラタをサビッチに代えて守備固めに入る。その後アトレティコはベティスに一方的に攻め込まれたが、まるで過去のような堅守で1点リードを最後まで保ち続け、試合終了のホイッスルを迎えている。
ラ・リーガのホーム成績を13勝1分け(アウェー4勝3分け6敗)とし、メトロポリターノでの強さを再び示したアトレティコ。勝ち点を55とした同チームは首位レアル・マドリーと勝ち点11差、2位ジローナと暫定4差、3位バルセロナと暫定2差で4位に位置し、5位アスレティック・ビルバオには暫定で6差をつけている。




