アトレティコ・マドリーは23日にラ・リーガ第30節、敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦に臨む。この試合を前に会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、守備にも特徴を持つチャビ・エルナンデス監督率いるバルセロナについて、好意的な感想を述べている。
バルセロナは今季ラ・リーガで9回にわたって1-0で勝利しているが、これは欧州主要リーグで最多となる。シメオネ監督は堅守も目立つ今季のバルセロナについて、次のように語った。
「私はこのバルセロナが好きだ。彼らは成長を続けており、今季を素晴らしいシーズンとした。守備面がより良くなっているのはプラス要素だろう。彼らが擁している選手たちのタイプからすれば……守備を良くできるチャビの仕事ぶりには価値がある」
その一方、アトレティコも今季1-0勝利が7回とラ・リーガではバルセロナに次いで多いが、しかしプレースタイルは守備的というより攻撃的に見える。
「人々は試合も見ずに意見を言うためだけの意見を言う。バルセロナやシティが守備面で磨きをかけたとしても、それに気づかずにね。私たちは成長しているよ。擁する選手たちのタイプが変化し、そこからスタイルも変わっていくんだ」
現在、アトレティコのエースとして君臨するのは、FWアントワーヌ・グリーズマンだ。フランス代表FWはビルドアップ、ラストパス、シュート、さらにはボール奪取と、あらゆるフェーズで重要な役割を担っている。
「ポジションを変えていく選手はこれまでも存在した。彼は高潔な、チームのための選手だ。彼の調子が良ければ、チームは異なるフットボールを実現できる。君たちが知っている通り、シーズン序盤こそ苦しいことがあったが、私が思い出すのはワールドカップ前の試合にほかならない。彼はまるで少年のようにピッチを走り回っていた。それはすべての選手にできることではない。しかし彼はそうやって走るんだよ」




