15日のラ・リーガ第17節、アトレティコ・マドリーは敵地パワー・ホース・スタジアムでのアルメリア戦を1-1のドローで終えた。
チャンピオンズリーグ(CL)に敗退してヨーロッパリーグにも出場できず、さらに前節バルセロナ戦を0-1で落としてラ・リーガ優勝争いに絡む可能性もほぼ消滅した今季のシメオネ・アトレティコ。残る目標はコパ・デル・レイ、そしてクラブの財政的にも絶対的に必要なCL出場権獲得だ。
クーニャに続き、ジョアン・フェリックスもプレミアリーグに渡った後、シメオネ監督はモラタをベンチに置いてグリーズマン&アンヘル・コレアを先発で起用。そのほかGKオブラク、DFモリーナ、ヴィツェル、エルモーソ、ヘイニウド、MFコンドグビア、マルコス・ジョレンテ、コケ、レマルをスタメンとしている。
前半立ち上がり、主導権を握って攻めるアトレティコは18分、グリーズマンのボールに“触れない”天才的プレーから先制点を獲得する。コンドグビアが最前線にスルーパスを送ると、ピンク髪の男が触りそうな素振りをしてDFを引きつけながらそのままスルー。白い髪の男A・コレアが最終ラインを突破してそのボールを拾い、ペナルティーエリア内左からシュートを突き刺している。もしグリーズマンがボールに触れていたらA・コレアはオフサイドになっていた。ピッチを俯瞰で見ているかのような一瞬の状況判断が生んだ、凄まじいボールスルーだった。
スコアを先に動かしたアトレティコだが、その後アルメリアの反撃に遭うと36分に失点……。ロベルトーネの高精度クロスから、ビラルのヘディングシュートを許してオブラクを破られた。1-1でハーフタイムを迎えたシメオネ監督は負傷のためか(そうではないとしたら不可解だが…)、コケを下げてパブロ・バリオスを投入している。
アトレティコは迎えた後半も、アルメリアの良質なパフォーマンスを前に苦戦。シメオネ監督は67分にヘイニウド、レギロンを下げてモラタを投入。75分にはグリーズマンの折り返しからA・コレアがGKフェルナンドを眼前にシュートを放ったが、これはアルメリア守護神の好セーブに阻まれた。
終盤、アトレティコはアルメリアの攻勢に苦しみ、カウンター頼りの攻撃もうまくいかない。かてて加えて89分には空中戦で相手選手に腕を当てたレギロンが2枚目のイエローカードで退場となり、数的不利にも陥った。結局アトレティコは勝ち越し点を奪えぬまま試合終了のホイッスルを迎え、2試合勝利から遠ざかることに……。順位は勝ち点28で4位に位置しているが、5位ビジャレアルから9位ラージョまでが勝ち点2差と難しい状況に追い込まれている。




