29日のラ・リーガ第11節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのアラベス戦に2-1で勝利した。
今年2月からメトロポリターノで“勝って、勝って、また勝ってきた”アトレティコ。現在、ホーム連勝記録は公式戦が14勝、ラ・リーガが13勝で、この試合に勝利すれば公式戦で新記録を樹立し、ラ・リーガで最多記録を更新することができる。以前の記録の樹立者でもあるシメオネ監督はこのアラベス戦で、GKオブラク、DFモリーナ、サビッチ、ヴィツェル、エルモーソ、ロドリゴ・リケルケ、MFデ・ポール、コケ、サウール、FWグリーズマン、モラタを先発で起用している。
こぬか雨が降りしきるメトロポリターノで、アトレティコは序盤から試合を支配。コケを中心とした巧みなビルドアップからハーフウェーラインより少し進んだところまでボールを運び、そこから前線に数を揃えて縦に速い攻撃を繰り出していった。
彼らが先制点を決めたのは27分のことだった。自陣から素早いトランジションの攻撃を仕掛け、右サイドのモラタが送ったクロスをペナルティーエリア内左のロドリゴ・リケルメがトラップ。アトレティコ下部出身選手は、対面するゴロサベルを縦への突破でかわして、左足のシュートでネットを揺らした。
先制したアトレティコは前半アディショナルタイム1分に追加点を決める。次の得点者は、今季点取り屋として凄みを見せているモラタ。スペイン代表の主将はペナルティーエリア内左に送られたボールに追いつくと、深い切り返しでドゥアルテを抜き去り左足のシュートでネットを揺らした。モラタは今季アトレティコで12試合9得点、代表を合わせれば15試合12得点を記録している。
2-0で前半は終了。迎えた後半はアラベスがシステムを4バックから3バックに変え、アトレティコの攻撃に苦しまなくなったが、しかし自分たちの攻撃でも勢いを見せることができない。余裕をもって試合を進めるシメオネ監督は58分にサウールをマルコス・ジョレンテに代え、66分にはデ・ポール&モラタをパブロ・バリオス&アンヘル・コレアに代えた。
アトレティコは71分、速攻からグリーズマンがゴールを決めたものの、これは直前のM・ジョレンテのファウルが取られて(つかんできたドゥアルテを振り払おうとして顔面に打撃)、スコアに反映されなかった。シメオネ監督は81分に残り2枚の交代カードを切り、エルモーソ&モリーナとの交代でアスピリクエタ&ヒメネスを投入する。
終盤、アトレティコはアラベスの意地の攻勢を受け、96分にはゲバラに一矢報いるゴールを許してしまう。しかし1点リードのまま試合終了のホイッスルを迎え、ホーム連勝数を公式戦15勝(新記録)、ラ・リーガ14勝(最多記録タイ)とした。また第4節セビージャ戦が未消化ながら勝ち点を25として、バルセロナを抜き去り3位に浮上。首位レアル・マドリーと2位ジローナとは勝ち点3差となっている。




