アタランタでは、練習を拒否したトゥーン・コープマイネルスに続いて、アデモラ・ルックマンも移籍を視野にセリエA開幕戦での招集外を求め、ルカ・ペルカッシCEOがイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューで苦言を呈した。
ジャン・ピエロ・ガスペリーニ指揮下の8年目の昨シーズン、ヨーロッパリーグを制覇したほか、セリエA4位、コッパ・イタリア準優勝と輝かしい成績を残したアタランタ。だが今夏、ユヴェントス移籍を熱望するコープマイネルスが練習参加を拒否したほか、ルックマンもパリ・サンジェルマン(PSG)行きを見据え、クラブに対して19日のセリエA開幕節レッチェ戦の招集外とするよう直訴したことが報じられた。
そんな中、ペルカッシCEOがレッチェ戦の試合前、チームの現状を説明した。育成に定評のあるアタランタはこれまで、クラブで育てた主力選手をイタリア国外のビッグクラブへと売却して資金を捻出してきたが、今夏については方針を転換したことを示唆した。また、移籍へ強硬姿勢を示す選手たちが不適切なアドバイスを受けているとして苦言を呈した。
「われわれは常に明確な目標を持ち、アイデンティティを維持しなければならない。昨シーズン終了後、経営陣と監督の間で並外れた1年の主役となった主力全員を残留させることを目標に定めた。なぜならクラブにとって初めて、最強選手たちを売却する必要性が生じなかったからだ」
「しかしメルカートは乱気流をもたらすものだ。ある種の出来事を予想していなかったとはいえ、われわれは冷静だ。経営陣には投資の準備がある。近日中に何が起きるか見守りたい。移籍期間の終了が待ち遠しい。選手は全員、アタランタの選手であり、決断を下すのは常にクラブだが、選手たちが適切ではないアドバイスを受けることがよくあるようだ」
指揮官のガスペリーニもまた、同メディアに対して「このような状況になるとは誰も想定していなかった」とこぼしたほか、記者会見の場で「メルカートの日程が馬鹿げているから困難に陥る。試合があるのに移籍期間を開いたままにするのはおかしい」と批判した。



