アーセナルとU-21イングランド代表MFイーサン・ヌワネリの契約状況について、『The Athletic』が分析している。
2022年にプレミアリーグ史上最年少デビューを飾ったヌワネリ。昨季からアーセナルのトップチームに本格的に合流すると、攻撃陣の負傷者続出もあって出場機会を獲得。すると公式戦37試合で9ゴール2アシストと、期待に応える見事な活躍を見せていた。
そんな18歳MFの契約状況について、『The Athletic』が分析。ヌワネリは17歳だった2024年夏にプロ契約を締結したが、現行契約は来年の夏に満了するという。アーセナル側はFA規則第13条(18歳未満の選手は3年を超える契約を結ぶことができない)に基づき、18歳となる3月までは長期契約を提示できなかったが、U-21 EUROの終了に伴い新契約は加速する可能性があるようだ。また同メディアは、ヌワネリ本人は地元のクラブでもあるアーセナルとの契約延長を希望していると指摘した。
しかしヌワネリに対しては、プレミアリーグ内外から強い関心も届いており、仮に今夏に新契約にサインしない場合、2026年1月から他クラブと自由に交渉ができる。そのためアーセナル側は、早急にこの問題を解決したい考えであるとのこと。売却は望まず、さらに「これほど有望な選手をフリーで放出することは許容できない」と考えているようだ。この交渉の関係者は、契約延長自体は楽観視しているという。
しかし同メディアは、ヌワネリを取り巻く状況が複雑化しており、合意に至るまでは不安が残ったままであるとも伝えている。
アーセナルは今夏の移籍市場で大型補強を考えており、ウインガーに加えて攻撃的MFの獲得も検討している模様。ヌワネリについては、将来的にサイドではなく中央で起用する考えのようだが、同ポジションの補強が完了すれば出場機会が減少する可能性があるとも予想されている。また、大型補強を実現するための資金を確保するため、トップチーム選手の売却を進める可能性も高いという。さらに育成組織には15歳の逸材MFマックス・ダウマンも所属しており、彼の状況も含めて「アーセナルは苦境に立たされている」と指摘されている。
『The Athletic』は、ミケル・アルテタ監督はヌワネリの才能を高く評価しており、残留を熱望していると報道。選手本人も残留を望み、クラブ側も契約延長実現に熱心だが、様々な要因から状況は複雑化しているようだ。今後の動向に注目が集まっている。


