プレミアリーグは19日に第28節が行われ、アーセナルがクリスタル・パレスと対戦した。
ここまで2位マンチェスター・シティに5ポイント差をつけ、首位を走ってきたアーセナル。しかし先日、ヨーロッパリーグではPK戦の末にラウンド16での敗退が決定。さらにセカンドレグで冨安健洋、サリバと守備の中心選手2名が負傷するアクシデントにも見舞われた。嫌な流れを払拭したいホームでの一戦となったが、右サイドバックはホワイト、センターバックにはホールディングが入った。その他、サカやウーデゴールら主力が先発している。
一方のクリスタル・パレスは、2023年に入ってから未だ勝利なし(5分け6敗)。アーセナルのレジェンドでもあるヴィエラ監督を解任し、マッカーシー暫定監督で首位チームと激突。ザハやオリースらがスタメンに入った。
試合序盤からボールを握るアーセナルは、マルティネッリやサカらサイドを中心に何度もボックス付近まで侵入。11分にはロングカウンターからザハにポスト直撃のシュートを許したが、その後も的確にパスを繋ぎながら何度も相手を攻め立てる。シュートが少ない時間が続いていたものの、18分にはクロスのこぼれ球を拾ったウーデゴールが枠内シュート。しかしここはGKウィットワースのファインセーブに阻まれた。
攻め続けたアーセナルは28分、引いて守るクリスタル・パレスのブロックを崩すことに成功。右サイドで仕掛けたサカがクロスを入れると、受けたマルティネッリが持ち出しから逆足で鋭いシュートを突き刺した。ホームチームが良い時間に先制点を奪う。その後もアーセナルは相手を圧倒し、何度も何度もボックス付近で分厚い攻撃を仕掛けていく。そして43分、ホワイトのパスを受けたサカがネットを揺らし、追加点を奪った。このまま2点リードで折り返す。なお、サカはこれでリーグ戦11ゴール10アシスト。今季のプレミアリーグで初めて二桁得点&二桁アシストを達成している。
後半序盤もアーセナルは相手を支配し、敵ボックス付近でのプレーを何度も仕掛けていく。一方圧倒されていたクリスタル・パレスも、ザハを中心にゴールに迫るシーン数回も作るが、GKラムズデールらを中心とした守備に阻まれた。
そして55分、アーセナルが決定的な3点目を奪った。パスを何度も出し入れしながら相手を動かし、ジンチェンコがフリーとなったジャカに縦パスを送る。これを落とした背番号34はそのままボックス内へ飛び込み、トロサールからのリターンパスを受けて流し込んだ。ホームチームが試合を決めに行く。
しかし63分、クリスタル・パレスも反撃。粘って獲得したCKから、最後はこぼれ球をシュラップが押し込んで1点を返した。2点差に詰め寄られたアーセナルは、その直後にトロサールとジンチェンコを下げてジェズスとティアニーを投入する。だが71分にもザハに決定機を許すなど、ピンチを迎えた。
それでも74分、アーセナルは再び3点差に広げた。ジェズスがドリブルからチャンスを作り、クリアボールを拾ったティアニーがマイナスへ。待っていたサカが流し込んだ。エースのこの日2ゴール目で、ダメ押しの4点目。その後も交代カードを使いながら最後まで攻め続け、4-1で快勝を収めた。
この結果、アーセナルはリーグ戦6連勝を達成し、勝ち点69に到達。1試合消化の少ない2位マンチェスター・シティとの差を暫定で「8」に広げた。19年ぶりのリーグ制覇へ向け、残り10試合となっている。