マンチェスター・ユナイテッドOBロイ・キーン氏が、アーセナルの状況について語っている。
直近2シーズンは激しい優勝争いを繰り広げながらも2位に終わっていたアーセナル。今季も序盤戦は好調を維持していたが、昨年末からはやや失速することに。9日に行われた第28節ではマンチェスター・Uと敵地で1-1のドローに終わり、これで3試合勝利から遠ざかっている(2分け1敗)。
勝ち点55で依然として2位につけるアーセナル(1試合未消化)だが、今節に首位リヴァプールが勝利を収めたことでその差が「15」まで広がることに。さらに3位ノッティンガム・フォレストとの差も「4」に縮まるなど、優勝争いからは大きく後退することとなった。そしてキーン氏は、残り10試合では優勝より争いもトップ4争いに巻き込まれることを懸念している。イギリス『スカイスポーツ』でこう語った。
「攻撃力もなく、ゴールも決められなければ、リヴァプールとの差を縮めるのは不可能だ。後ろから迫ってくるチームをもっと心配するべきだね」
「アーセナルは(PSV戦で)7ゴールを奪ったが、今日は自信を持っていなかった。ユナイテッドの勝利のように見えたし、ひどい出来だったと思うよ。あのメンタリティを見て『どこにいたんだよ?』と思った。アーセナルは賢明じゃなかったね」
「アーセナルはここ数年好調で進歩を見せてきたが、次のステップが最も難しい。彼らは2位で満足していると思うか? タイトルを獲得したいんだ。機械のようなアーセナルは見たくない。彼らのマインドセットには不満だよ。もうリヴァプールのことは忘れて、後ろのチームを心配して欲しい」
「リヴァプールはもうプレッシャーをかけられるとは思っていないはずだ。アーセナルがタイトルをほぼ諦めたと思っているだろう。もちろんストライカーの問題はあるが、それでも仕事を完遂するメンタリティを持っていると思っていた。むしろその逆だったね」
アーセナルは12日にチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグでPSVと対戦した後、16日にチェルシーとの一戦に挑む。




