プレミアリーグ3試合勝利なしとなったアーセナルについて、有力メディア『The Athletic』の記者が分析している。
20日のチャンピオンズリーグではインテル相手に3-1と勝利し、リーグフェーズ7連勝を達成したアーセナル。勢いそのままに25日のマンチェスター・ユナイテッド戦でも先制したが、最終的には2-3とホームで逆転負けを喫した。これでリーグ戦3試合勝利から遠ざかり、2位マンチェスター・シティ、3位アストン・ヴィラとの差が「4」まで縮まっている。
そんなアーセナルについて、ジェームズ・マクニコラス記者は「アーセナル優勝争いの最大の脅威は? アーセナルだ」と題して、クラブに蔓延する心理的な問題を指摘した。
「もしアーセナルが再び優勝を逃した場合、それは自らの手で招いたという思いから逃れることは難しい。これで3試合勝利なし、2位との差は4ポイント。だが、この敗戦の影響はそれだけではない。ファンの古傷が再び開いてしまったのだ」
「ここ数週間、アーセナルには2つのチームがあるように見える。チャンピオンズリーグと国内カップ戦で圧倒的な力と自信を持ったチームと、プレミアリーグで弱気かつ偽物のチームだ。この3試合で、アーセナルは期待という重圧を背負わされたチームのようだった。ユナイテッドは依然としてアンダードッグの立場であり、そこから自由を見出している。何も恐れることのないチームが、失うもの全てを抱えたチームに挑んでいく、そんな試合のようだった」
■心理的弱点とは?
同記者は、マンチェスター・U戦の序盤20分間は「圧倒的だった」としつつも、リードした途端にミスが目立ち始め、失点を重ねていったことを問題視。また、オープンプレーで流動性を欠き、攻撃陣が誰1人として調子が良くないと分析した。そして、チームが抱える心理面の脆さを指摘している。
「シティとヴィラの好調は、アーセナルの心理的弱点を露呈させた。先制後にユナイテッドを不必要に招いたように、彼らは追いかけるチームにかなりの自信を与えている。歴史が示すように、ジョゼップ・グアルディオラとシティは相手に全くそんなことをしていない。この試合でチームとファンは緊張に飲み込まれ、エミレーツ・スタジアムの活気(と歓声)を奪い去る、不安の悪循環に陥っている」
「期待と恐怖は、恐ろしい組み合わせだ。3年連続2位に終わり、リードを明け渡し、チャンスを逃したトラウマは彼らに重くのしかかっている。試合終了後にかすかなブーイングが発生したが、これは反発ではなく、痛みだ」
そのうえで、「今こそ抱える弱点と戦い、それを克服するときかもしれない。この敗戦がターニングポイントになる可能性もある」としつつも、こう締めくくっている。
「本来のポテンシャルを発揮すれば十分に戦えるだろうし、まだこれがリーグ戦3敗目だ。危機的状況ではない。だが、自信の面では危機に陥る可能性もある。しかも、まだ1月だ。今でこそ不安に見えるのであれば、3月、4月、5月と重圧が高まった時、彼らはどうなってしまうのだろうか?」
「近年のアーセナルは不振の原因として、ケガや審判、そして異常なほど容赦ないシティという外的要因を正当に指摘してきた。だが今季、これほど優秀かつ層が厚いチームでは、もはや言い訳の余地はない。もし今季も優勝できなければ、それは自業自得としか考えられない」




