プレミアリーグは20日に第21節が行われ、アーセナルとクリスタル・パレスが対戦した。
クリスマスを首位で折り返しながらも、3試合勝利なし(1分け2敗)と失速して4位まで転落したアーセナル。FAカップでもリヴァプールに敗れ(0-2)、直近3試合でたった1ゴールと深刻な決定力不足に陥っている。それでも2週間近いドバイでのキャンプを経て、ジェズスやジンチェンコが先発に復帰し、左サイドにはトロサールを採用。冨安健洋は代表合流で不在ではあるが、現状起用できるベストメンバーでパレス戦に挑んだ。
試合は予想通りアーセナルがボールを握り、3バックのパレスはブロックを組んでカウンターを狙う展開に。すると11分、ホームチームがリードを奪う。左CKでライスがボールを蹴ると、相手に競り勝ったガブリエウが高い打点からヘッドを叩き込んだ。ゴール不足が叫ばれていた中、セットプレーで先制に成功する。
先制後もアーセナルはパレス陣内に襲いかかり、ポゼッションや即時奪回で分厚い攻撃を仕掛けていく。25分付近からはパレスがプレスの位置を上げ、33分にはビルドアップを奪われてレルマのミドルを許したが、GKラヤがファイセーブ。すると37分、アーセナルに追加点が生まれた。今度は右CKをサカが蹴ると、ファーに飛び込んだガブリエウが押し込んだ。セットプレーから背番号6の2ゴールでパレスを突き放し、2点リードで前半を折り返す。
リードを広げたアーセナルは、49分にエゼのミドルを許すもGKラヤがストップ。その直後に速攻からトロサールに決定機が訪れたが、シュートは当たりきらず。そして59分、ダメ押しの3点目が生まれた。相手CKをGKラヤがキャッチすると、前線に走るジェズスへロングスロー。最後はパスを受けたトロサールが冷静に相手をかわし、シュートを突き刺した。良い時間帯に決定的なゴールを奪う。
アーセナルは69分、トロサールに代えてマルティネッリ、ハヴァーツに代えてスミス=ロウを投入。73分にはライスとジョルジーニョを交代する。80分に足を痛めたガブリエウ、ジェズスがキヴィオル、エンケティアに代わるなど、交代枠を使って試合を締めくくりに行く。
その後はパレスの攻撃をシャットアウトすると、後半アディショナルタイムにはマルティネッリが2得点。直近の結果の鬱憤を晴らすように、5-0の快勝を収めている。アーセナルはリーグ戦4試合ぶりの勝利を達成。勝ち点を43まで伸ばし、アストン・ヴィラをかわして3位浮上に成功。1試合未消化の2位マンチェスター・シティで勝ち点で並んだ。





