現地時間3日、イングランド・プレミアリーグは第4節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムにマンチェスター・ユナイテッドを迎えた。
前節、10人のフラム相手に追いつかれて勝ち点2を失う格好となったアーセナルは、トップにエンケティアを起用し、左からジンチェンコ、ガブリエウ、サリバ、ホワイトの4バックが並んで冨安はベンチからのスタートとなった。
一方、ノッティンガム・フォレスト相手に開始わずか4分で2失点する最悪のスタートから、3ゴールを奪って鮮やかに逆転勝利を飾ったユナイテッドは、ヴァランの位置にリンデルフが起用された以外は前節と同じメンバーで臨んだ。
立ち上がりからホームのアーセナルがボールを保持してペースを握り、13分には決定機を得るも、ゴール前で左クロスのこぼれ球を拾ったハヴァーツのシュートは上手くミートできずゴール左へと外れてしまう。
ハヴァーツの横パスを奪ったエリクセンが対角線のスルーパスを通すと、受けたラッシュフォードがペナルティーエリア手前左からカットインして右足を振り抜く。強烈なシュートが右のポストの内側を叩いて決まり、守勢に回っていたユナイテッドが先制する。
最初のチャンスをゴールに結びつけたユナイテッドに対し、ミスから先制を許す形となったアーセナルは直後、左サイドをワンタッチのパス交換で崩すと、エリア内左に侵入したマルティネッリのマイナスの折り返しをゴール前のウーデゴールが左足でゴール右へと突き刺し、あっという間にアーセナルが試合を振り出しに戻した。
その後もアーセナルのペースで試合が進み、ユナイテッドは守勢が続いたものの、前半は1-1のまま終了。後半もボール保持ではアーセナルが上回る中、ユナイテッドもカウンター気味にチャンスを窺う。
ユナイテッドは54分、エリクセンのパスに抜け出したマルシャルがエリア内左からシュートを放ち、GKラムズデールがはじき返したこぼれ球をラッシュフォードが狙うも再びラムズデールがはじいてCKへ。
アーセナルは58分、エリア内で突破を図ったハヴァーツに対し、ワン=ビサッカとカゼミーロで挟み込んで倒してしまいPK。しかしVARの結果、接触はなかったとしてPKは取り消された。
67分、マルシャルと足を痛めたリサンドロ・マルティネスに代わってにホイルンドとマグワイアを投入したユナイテッドに対し、アーセナルは76分にエンケティア、ジンチェンコ、ハヴァーツを下げて冨安、ジェズス、ファビオ・ヴィエイラを投入し勝負に出る。
81分にはアーセナルに決定機。右サイドからの折り返しをゴール前でフリーとなっていたサカが合わせるも、これはコースが甘くGKオナナが足でブロックした。
直後、守勢の続くユナイテッドはリンデルフとアントニーを下げてエヴァンスとガルナチョを投入。すると迎えた88分、カウンターからカゼミーロのスルーパスに抜け出したガルナチョがGKラムズデールとの1対1を決めてユナイテッドが劇的な勝ち越し…かに思われたが、VARの結果、わずかにオフサイドの判定でノーゴールとなった。
勝ち越しゴールが幻に終わったユナイテッドに対し、アーセナルはマルティネッリを下げてネルソンを投入。8分と長いアディショナルタイムの中、迎えた96分、右CKが流れてファーサイドで受けたライスが迷わず右足を振り抜くと、エヴァンスの足に当たって若干コースの変わったボレーシュートはGKオナナもはじき切れず、土壇場でアーセナルが逆転に成功する。
逆転したアーセナルはウーデゴールに代えてジョルジーニョを投入して逃げ切りを図ると、さらに終了間際にはカウンターから抜け出したジェズスが冷静にネットを揺らしてダメ押し弾。終わってみれば3-1のスコアで、ユナイテッド相手に逆転勝ちを収めた。
■試合結果
アーセナル 3-1 マンチェスター・U
■得点者
アーセナル:ウーデゴール(28分)、ライス(90+6分)、G・ジェズス(90+11分)
マンチェスター・U:ラッシュフォード(27分)




