プロ審判協会PGMOL(プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド)の責任者であるハワード・ウェブ氏は、アーセナル対マンチェスター・シティ戦の判定について見解を示した。
大きな注目を集めたプレミアリーグ第8節のアーセナル対マンチェスター・C。今季の優勝争いを占う大一番は、86分に冨安健洋も絡んだ形でガブリエウ・マルティネッリがゴールを奪い、1-0でアーセナルが大きな白星を掴んでいた。
しかし、この一戦の29分の判定が物議を醸すことに。マルティン・ウーデゴールに対してマテオ・コヴァチッチが激しいタックルを仕掛けたが、主審のマイケル・オリヴァー氏はイエローカードを提示。VARレビューでも判定は変わらなかった。だが『スカイスポーツ』の解説者であるギャリー・ネヴィル氏が「退場になるべき」と語るなど、その判定はイギリス国内で大きな話題を呼んでいる。
そんな中、今季から始まったVARレビュー中の審判間の議論を再生して分析する『Match Officials: Mic'd Up』に出演したウェブ氏は、「もしあの日に主審がレッドカードを提示していたら、非常に簡単な『チェック・コンプリート』だったと思う」と持論を展開。一方で「判定のやり直し」になるため、VARが介入しなかったのは正しいと主張した。
なおコヴァチッチは、ウーデゴールへのタックルから6分後に今度はデクラン・ライスへのタックルでファールを犯している。この場面で「2枚目のイエローカードを受けずに幸運だったか?」と問われたウェブ氏は、「私はそう思う」とし、以下のように続けている。
「2枚目のイエローカードはVARが関与できないことだ。だが、彼はピッチに残ることができて非常に幸運だった。もちろん、主審のマイケルは間違いなくそれを見直すだろう。時にはイエローカードをもらっている選手に対してプレッシャーがかかることもあるが、過剰反応して試合にマイナスの影響を与えたくはないはずだ。しかし、あまりにもそれに反応しなければ、逆に悪影響を及ぼすことも事実だ」
「だからこそ、彼が判定を振り返った時、2度目のファールもイエローカードだったと気づくはずだ。コヴァチッチは2度の警告で退場になっていただろうね」
.png?auto=webp&format=pjpg&width=3840&quality=60)



