現地時間7日、イングランド・FAカップは3回戦が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルと遠藤航の所属するリヴァプールが対戦した。
冨安、遠藤ともにアジアカップに参加する日本代表に招集され、揃って欠場。ラムスデールがゴールマウスを守るアーセナルは、左のウイングにネルソンを起用し、ジンチェンコが負傷した左サイドバックにはキヴィオルが入った。
遠藤とサラーを欠くリヴァプールは、エリオット、カーティス・ジョーンズに加えてマクアリスターが先発復帰。前線はヌニェス、ルイス・ディアス、ガクポが並んだ。
立ち上がりから攻勢に出たのはホームのアーセナル。3分、ラムズデールのロングフィードに抜け出したネルソンがGKアリソンをかわすも、角度がない位置からのシュートは枠を捉え切れず。
11分には立て続けの決定機。右サイドでサカがボールを奪うと、エリア内右で拾ったハヴァーツが折り返し、走り込んだネルソンのシュートはコナテがブロック。このこぼれ球を拾ったウーデゴールのシュートはクロスバーを直撃し、最後はエリア内左のサカが押し込むもアレクサンダー=アーノルドが体を張って防いだ。
リヴァプールはサラーと遠藤不在の影響を感じさせ、特にサラーを欠く前線では起点が作れず、中盤でもアーセナルのハイプレスを受けて思うようにゲームを組み立てることができない。
リヴァプールの決定機は前半終了間際の45分、ドリブルで中央突破を図ったガクポからのパスを受けたアレクサンダー=アーノルドがペナルティーエリア手前右から右足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーを直撃。前半のシュート数はアーセナルの13本に対し、リヴァプールはわずかに2本、枠内シュートは0本となっていた。
後半、リヴァプールが反撃に出る。54分、ヌニェスが左サイドからカットインして右足を振り抜くも、わずかにゴール右へと外れる。
59分にはガクポとマクアリスターを下げてジョタとフラーフェンベルフを投入したリヴァプールが攻勢を強め、77分にはロングボールをヌニェスが頭でつないでジョタがエリア内にパスを通すと、走り込んだL・ディアスが狭いスペースで左足を振り抜く。しかし、枠を捉えたシュートはGKラムズデールが素晴らしい反応ではじき出した。
互いに譲らぬ拮抗した試合は、80分に思わぬ形で均衡が破られる。ペナルティーエリア左からのFKをアレクサンダー=アーノルドが蹴ると、ニアサイドで飛んだL・ディアスの頭上を越えたボールがキヴィオルの頭に当たってそのままゴールへ。オウンゴールにより、リヴァプールが先制に成功した。
先制を許したアーセナルはジョルジーニョ、ハヴァーツ、キヴィオルを下げてエンケティア、トロサール、スミス・ロウを次々に投入するが、なかなか前半のように攻撃に躍動感が生まれない。
アディショナルタイムの4分間もアーセナルの反撃をゼロに抑えたリヴァプールは、逆に終了間際、カウンターからL・ディアスが豪快なシュートを沈めて勝負あり。リヴァプールが敵地での接戦を制してFAカップ4回戦へと駒を進めた。
■試合結果
アーセナル 0-2 リヴァプール
■試合結果
アーセナル:なし
リヴァプール:OG(80分)、L・ディアス(90+5分)




