20240416 Tomiyasu Zinchenko Kiwior(C)Getty Images

アーセナル左SBで最適なオプションは?英メディアが冨安、ジンチェンコ、キヴィオルのスタッツを比較。最も優れていたのは…

アーセナルの左サイドバックの中で最も優れたスタッツを残しているのは誰か?イギリス『GIVEMESPORT』が特集を組んだ。

昨シーズンに惜しくも19年ぶりのプレミアリーグ優勝を逃したアーセナルは、今シーズンもここまで優勝争いを繰り広げるなど好調を維持。チャンピオンズリーグでも準々決勝進出を決めたチームだが、左サイドバックが最大の弱みであると頻繁に指摘されている。

今シーズンはここまでオレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キヴィオル、冨安健洋が主にミケル・アルテタ監督のオプションとして左サイドバックでプレーしているが、絶対的な主力は不在なまま。0-2で敗れたアストン・ヴィラ戦ではジンチェンコが先発したが、守備面でのミスが重なり批判にさらされている。

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これを受け、『GIVEMESPORT』ではジンチェンコ、キヴィオル、冨安の今シーズンのプレミアリーグでのスタッツを比較し、どの選手が左サイドバックでプレーするのにふさわしいかを分析した。

まず、守備面のスタッツで最も優れていたのはディフェンスが本職のキヴィオルや冨安ではなく意外にもジンチェンコ。90分間のタックル数や空中戦の勝率、デュエル勝率、ボールリカバリーの4項目で他の選手を上回った。一方でキヴィオルはブロック数とクリーンシート数、冨安はクリア数とインターセプト数でトップに立った。

ビルドアップに必要なパスの項目でも3選手は比較され、ここでもジンチェンコがキヴィオルと冨安を上回る。チャンスメイクやパス本数、パス精度、クロス数、前方へのパスの項目でトップに立ち、キヴィオルはアシスト数やクロス精度、被タックル数、ポゼッションロストの項目で一番のスタッツを残した。一方の冨安は全項目で2位以下と攻撃面で苦労していることが明らかになった。

この結果を受け、同メディアは「ジンチェンコがポゼッション面でベストなオプションであり、ボール奪取面でも優れたパフォーマンスを残していることから、ウクライナ人がおそらく現在の最も優れたオプションだ」と結論付けた。ただし、現段階でワールドクラスの左サイドバックのオプションがないことから、今夏の補強ターゲットになり得るとも付け加えている。

一方で、攻守のスタッツでの評価が伸びなかった冨安に関しては「いずれの項目でも際立ってはいなかったが、リーグ戦での先発がわずか5試合のみということもあり、また負傷の影響もあり、今シーズン彼は勢いをつけることがまったくできていない」と考察した。

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