プレミアリーグは6日に第15節が行われ、アストン・ヴィラとアーセナルが対戦した。
今季は全公式戦を通じて未だ1敗、勝ち点33でプレミアリーグ首位を快走するアーセナル。2003-04シーズン以来となる悲願の優勝へ向けて順調に勝ち点を重ねる中で、4連勝中と絶好調の3位ヴィラとのアウェイゲームに挑んだ。過密日程の影響でケガ人が続出しており、この試合でもサリバ&ガブリエウが欠場。CBはティンバーとインカピエが務めた。ウーデゴールやサカ、エゼ、メリーノ、コンディションが心配されたライスも先発している。
立ち上がりは両チームともに積極的なボール保持とプレスで主導権を奪い合う展開に。互いに守備の強度が高くボールが安定しない時間が続くが、アーセナルは9分に敵陣でボールを奪い返してからウーデゴールがこの試合初めてのシュートを放つ。一方のヴィラも10分、前線でボールを収めたワトキンスが相手をかわして決定機を作ったが、シュートはGKラヤのファインセーブに止められた。14分のサカの強烈なシュートはGKマルティネスがファインセーブ、さらにフリーでのヘッドは枠を外れた。序盤から互いに決定機を作っていく。アーセナルは21分、ウーデゴールとサカの連携から最後はエゼがネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴールに。一方のヴィラも28分、カウンターからボックス内フリーでキャッシュが鋭いシュートを放ったが、ライスの体を張ったブロックに阻まれている。
すると36分、試合が動く。左サイドからパウ・トーレスがクロスを送ると、DFが触ったボールがファーサイドのキャッシュの元へ。右サイドバックは倒れ込みながらボレーシュートを突き刺し、ヴィラが先制に成功した。失点したアーセナルは42分にサカの突破からホワイトが狙ったものの、シュートはGKの正面へ。前半は1点ビハインドで折り返す。
追いかけるアーセナルは、後半からエゼとメリーノを下げ、トロサールとギェケレシュを投入。状況の打開を図る。すると48分にはCKからトロサール、50分にもトロサールのボレーと、圧力を高めてゴールに迫っていく。
猛攻を仕掛けていったアーセナルだが、53分に同点に追いつくことに成功。ショートカウンターからサカがボックス深い位置で折り返すと、DFに当たったボールをトロサールが押し込んでいる。アウェイチームが勢いそのままに試合を振り出しに戻した。
その後も白熱の攻防が続く中、ヴィラは65分に速攻からワトキンスがシュートを放ったものの、GKラヤがストップ。一方のアーセナルも69分、ウーデゴールが鋭いミドルシュートを放ったが、GKマルティネスが指先で弾き出した。両守護神の活躍もあり、互いに一歩も引かない展開となる。
逆転を狙うアーセナルは、79分にサカを下げてマドゥエケを投入。勝負に出る。しかし、ペースを握るのはヴィラ。大歓声を浴びながら何度もボックス内まで攻め込んでいく。苦しい状況の中、86分にカラフィオーリと後半から出場したトロサールを下げ、ルイス=スケリーとマルティネッリをピッチに送り出した。またヴィラも、同じタイミングでブエンディーアとリンデロフを投入している。
終了間際まで激しいデュエルが続いた一戦だったが、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。ボックス内の混戦から、最後はこぼれ球をブエンディーアが叩き込んだ。土壇場で勝ち越したヴィラがこのまま2-1で勝利している。
この結果、アーセナルは8月末の第3節リヴァプール戦(0-1)以来、公式戦19試合ぶりの敗戦に。5連勝で暫定2位に浮上したヴィラとの差が「3」まで縮まった。
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