アーセナルのミケル・アルテタ監督の挑戦について、『The Athletic』のニック・ミラー記者が注目している。
今夏の移籍市場で、ブレントフォードからスペイン代表GKダビド・ラヤを獲得したアーセナル。すでにイングランド代表GKアーロン・ラムズデールがいる中での補強に驚きの声も上がっていたが、先日のエヴァートン戦(1-0)でラヤは初先発を飾っている。
そして試合後、アルテタ監督は「就任した3年半で少し後悔もある。そのうちの1つが、これまでの2試合で60分と85分にGKを変えるべきと思ったが、そうしなかったことだ。そうする勇気がなかった」とし、さらに「なぜ(GKを交代)してはいけないんだい?」と語っていた。
この発言にミラー氏は「理論的には素晴らしい答え」としつつ、「アルテタは自身を偉大な破壊者と位置づけているようだ。正守護神と明確なバックアップが必要で、週ごとにGKがポジションを争うのは単純にうまくいかないとする定説に反する人物である」とし、「外からこのチャレンジが成功するかどうかを見るのは興味深い」と綴っている。
「アルテタは、誰もが持っていないものを見つける優秀な革新的思想家なのだろうか? それとも、不必要にいじくりまわして“変えるために何かを変える”人なのだろうか? 世界中の生き方を変えたスティーブ・ジョブズなのか、世界を変える期待を背負ったが詐欺罪で捕まった仮想通貨投資家のサム・バンクマン=フリードの好感が持てるバージョンなのだろうか?」
「この挑戦はうまくいくかもしれないし、そうではないかもしれない。アーセナルファンではない我々からすれば、これをただ座って見ていられるのは贅沢だ」


