18日のカタール・ワールドカップ(W杯)決勝、アルゼンチン対フランスは3-3で終了し、PK戦4-2でアルゼンチンが36年ぶり3度目の優勝を果たした。リオネル・スカローニ監督は試合後、故ディエゴ・マラドーナ氏に思いを馳せている。
アルゼンチンがW杯で優勝するのは、マラドーナ氏が“神の手”と“5人抜き”ゴールで伝説をつくり出した1986年メキシコ大会以来のこと。アルゼンチン・フットボールの象徴だったマラドーナ氏が2020年11月にこの世を去ってから2年後、スカローニ監督が率い、メッシがキャプテンを務めるチームは再び世界王者のトロフィーを同国にもたらしている。
試合後会見に出席したスカローニ監督は、マラドーナ氏についての質問に対して、常にその存在を感じていたと答えた。
「今、マラドーナがいないことに気付いたよ。そうした質問で意識をしなければ、彼はここに存在しているんだ」
「私たちはこの優勝トロフィーに値する。アルゼンチンはフットボールの国であり、空にいる彼が楽しんでくれたことを願っている。今、質問されて彼がいないことに気付かされたよ」
35歳のメッシは今大会が最後のW杯であると話していたが、スカローニ監督はカナダ・メキシコ・アメリカで共同開催する2026年大会に参加することを願っている。
「メッシは次のW杯でも居場所がなくてはいけない。私たちは彼が代表チームで続けることを望んでいる。もし望んでくれるならば、リオネルのために10番はずっと空けておくよ」
