argentina world cup(C)Getty Images

アルゼンチンが36年ぶり3度目のW杯制覇!メッシが“最後の一戦”で圧巻2発、PK戦でフランスとの歴史的激闘を制す

カタール・ワールドカップ(W杯)は18日に決勝戦が行われ、アルゼンチン代表とフランス代表が対戦した。

異例の11月開催となったカタールW杯のフィナーレを飾る決勝戦。アルゼンチンとフランス、大会前から優勝候補筆頭に挙げられていた欧州と南米の強豪国同士の大一番となった。36年ぶりの優勝を目指すアルゼンチンでは、デ・パウルやオタメンディ、好調フリアン・アルバレスらが先発入り。そして、これが最後のW杯と明言する主将メッシがスタメンで出場している。アルゼンチンの伝説は、これでW杯最多出場記録(26)を更新した。一方のフランスでは、得点ランクトップタイのエンバペ、主将ロリス、グリーズマンらベストメンバーが先発した。

大歓声に包まれる中、試合序盤は緊張感溢れる攻防が続く。アルゼンチンはメッシや左サイドのディ・マリアを活かしながらボールを進め、5分にはマック・アリスターがミドルシュート。その後も高い位置からのプレッシャーで主導権を狙い、8分にもデ・パウルが際どいシュートを放った。17分にもハイプレスからメッシを経由し、デ・パウルのクロスに飛び込んだディ・マリアが合わせたが、シュートは枠の上へ飛んだ。一方自陣に押し込められる時間が続いたフランスも、19分にボックス左でFKを獲得。ジルーが頭で合わせたがファウルの判定となった。

すると21分、試合が大きく動く。左サイドで仕掛けたディ・マリアがボックス内に侵入すると、デンベレに倒されてPKを獲得。これをメッシが冷静に沈め、アルゼンチンが待望の先制点を手にした。メッシにとって、これがW杯通算12ゴール目となっている。アルゼンチンの勢いは止まらず、36分に追加点。自陣中央でメッシを起点にカウンターを発動すると、最後は左サイドから走り込んだディ・マリアがネットに流し込んだ。

苦しくなったフランスは41分、ジルーとデンベレを下げてテュラムとコロ・ムアニを投入し、状況の打開を図る。しかし反撃できないままシュートも1本も放てず、前半は2点ビハインドで折り返した。

後半序盤もアルゼンチンが勢いを持って前に出ると、50分にはデ・パウルがボレーを放った。フランスは徐々にボールを前進させることには成功するが、エンバペやグリーズマンが厳しいマークによってチャンスを作れない。59分にもアルバレス、60分にメッシ、62分にマック・アリスターと立て続けにピンチを迎えた。一方のアルゼンチンは63分、2ゴールに関与したディ・マリアがアクーニャと代わった。

追い込まれるフランスは70分、グリーズマンとテオ・エルナンデスを下げてコマンとカマヴィンガを投入。絶対的な存在であったグリーズマンを交代し、活路を見出そうとする。すると79分、DFラインの裏に抜け出したコロ・ムアニがボックス内で倒されてPKを獲得。これをエンバペが蹴り込み、1点差に詰め寄った。そしてその直後、テュラムを落としをエンバペがダイレクトでボレーシュートを突き刺し、フランスがエースの圧巻2ゴールで同点まで追いついた。後半アディショナルタイムにはエンバペ、メッシとそれぞれにチャンスが訪れたが、両守護神のセーブで得点とはならない。試合は90分で決着つかず、延長戦へ突入する。

両者死力を尽くす延長戦、1つひとつのボールを巡る激しい攻防が続く。アルゼンチンは延長前半12分、デ・パウルとアルバレスを下げ、パレデスとラウタロ・マルティネスを投入。勝負に出る。延長前半15分にはメッシがワンツーでボックスに侵入、ラストパスがラウタロ・マルティネスに通るが、DFの決死のブロックに阻まれた。その直後にも背後に飛び出したラウタロ・マルティネスが決定機を迎えたが、シュートは枠の左へ外れた。延長後半開始直後のメッシのボレーはGKロリスがストップした。

すると延長後半4分、ついに決勝点が生まれた。ラウタロ・マルティネス、メッシがパスを繋ぐと、ラウタロ・マルティネスがシュート。これはGKロリスがストップしたが、最後はメッシが押し込んだ。大エースの今大会7ゴール目で、ついにアルゼンチンが前に出た。

しかし、試合はこのまま終わらない。延長後半11分、ボックス内のハンドによってフランスがPKを獲得。これをエンバペが沈め、またも同点に追いついた。エンバペはこれでハットトリックを達成している。試合は120分でも決着がつかず、試合の行方はPK戦に委ねられた。

フランスの先攻で始まったPK戦は、1人目エンバペとメッシがともに成功。するとフランス2人目コマンのキックをGKマルティネスがストップする。さらにディバラの成功の後、フランスは3人目チュアメニが枠を外す。アルゼンチン3人目のパレデスは成功した。そしてフランス4人目が成功した後、アルゼンチンは4人目も成功させ、これで4-2でアルゼンチンが死闘を制した。

この結果、アルゼンチンは1986年大会以来36年ぶり、3度目の優勝を達成。この大会が最後のW杯と話すメッシは、W杯史上最多出場数(26)、1966年大会以降では最多となる通算得点関与数(21)記録を打ち立て、悲願のタイトルを手にしている。

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